鉄腕アトムはオナラじゃないのよ:映画「ATOM」
ハリウッド版「鉄腕アトム」のタイトルが「ATOM」になったと聞いたとき、「アレ?」と思った。たしかアトムがオナラの隠語なので、アメリカでのTV放送のとき「ASTRO BOY」に変わったはずだと。日本漫画界の巨匠のハリウッドデビュー作が「オナラ」なんて悲しすぎるよぉ。
夙川...じゃなくて上戸彩のアトムの声は評判いいらしいよ
でもご安心を。やっぱり英語版のタイトルは「ASTRO BOY」だった。アルファベットになってるから誤解しちゃったけど、「ATOM」は日本版タイトルなのね。ホッ。
でも、アトムがなぜオナラなんだろうと思い調べてみると意外な事実が。オナラが原因でタイトルを変えたと手塚治虫が語っていたのは事実なのだが、本当は別な理由があるようなのだ。
「アメリカで日本のアニメは、どう見られてきたか?」(草薙聡志、徳間書店)によると、「ASTRO BOY」を放送した米NBCは同時期に「Atom Ant」というアニメーションを放送しているらしい。アメコミヒーローにもAtomというキャラクターがいて、名前がかぶっていたのでタイトルを変えたという説が有力なんだとか。
NBCのエラい人が訴訟のリスクを避けるため、手塚治虫相手にひと芝居打ったというところみたいだね。
ネットの辞書などを調べても、atomがオナラの俗語という記述は見つからなかったが、atm→atmosphere→空気→オナラというもっともらしい説はブログで見つけた。
ハリウッド映画だけど、「ATOM」のCGアニメーションを作ったのはアメリカのスタジオじゃない。作ったのは香港のイマジ・スタジオという制作会社で、フルCGの「ガッチャマン」「鉄人28号」も製作中なんだとか。
アトムの顔が違うとか、服を着てるのが変だとか言われる「ATOM」だけど、見た人の評判は悪くないようだ。オナラは韓国語の古語で「来てください」だし、まずは映画館に来てくださいというところかな。
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今日の蛇足
日本版の予告編映像は、アトムが誕生するパンツ一丁スタイルのシーンが中心で、服を着ているアトムや、外国人っぽい人間のキャラクターたちが出てこない。アメリカの「ASTRO BOY」の予告編を見ると、それらが出てきて違和感ありありだ。
キーワード:ASTRO BOY ATOM イマジ・スタジオ 鉄腕アトム 上戸彩
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