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2003年09月01日付けTOP10

  1. forgiveness(浜崎あゆみ)
  2. Love is message(w-inds.)
  3. 薄荷キャンディー(KinKi Kids)
  4. 太陽(ケツメイシ)
  5. 涙の海で抱かれたい〜SEA OF LOVE〜(サザンオールスターズ)
  6. 夏の終わり(森山直太朗)
  7. 餓えた太陽(ジャンヌダルク)
  8. 上海ハニー(ORANGE RANGE)
  9. Beautiful Fighter(鬼束ちひろ)
  10. SEXY NIGHT 〜忘れられない彼〜(ROMANS)

の中から今週の「聴いてみ!」は、

「Beautiful Fighter」ジャケット 9位
Beautiful Fighter
C鬼束ちひろ
作詞:鬼束ちひろ
作曲:鬼束ちひろ

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『はやり歌なら、これ聴いてみ!』

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■バックナンバー

第118回「POP STAR」平井堅
第117回「どうよ?」nobodyknows+
第116回「蒼の世界」レミオロメン
第115回「Sweet Mom」柴咲コウ
第114回「Be My Last」宇多田ヒカル
第113回「気がつけば あなた」松浦亜弥
第112回「ENDLESS STORY」REIRA starring YUNA ITO
第111回「スタート」KREVA
第110回「GLAMOROUS SKY」NANA starrting MIKA NAKASHIMA
第109回「8月のクリスマス」山崎まさよし
第108回「東京」福山雅治
第107回「奇跡/夏陰/サナギ」スガシカオ
第106回「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」サンボマスター
第105回「BANG!BANG!バカンス!」SMAP
第104回「BOHBO No.5/神の島遥か国」サザンオールスターズ
第103回「未来」Mr.Children
第102回「Butterfly」倖田來未
第101回「Here I Am/New Album Playlist」globe
第100回「Dreamland」BENNIE K
第99回「小さな恋の夕間暮れ」森山直太朗
第98回「I am a father」浜田省吾
第97回「恋におちたら」Crystal Kay
第96回「たしかなこと」小田和正
第95回「君の思い描いた夢 集メル HEAVEN」GARNET CROW
第94回「ループ」坂本真綾
第93回「I Wanna Go To A Place...」Rie fu
第92回「親愛なるあなたへ...」ロードオブメジャー
第91回「影踏み」一青窈
第90回「僕たちの行方」高橋瞳
第89回「絶望と希望」川嶋あい
第88回「リルラ リルハ」木村カエラ
第87回「Delightful」鈴木亜美
第86回「チェリッシュ」NEWS
第85回「ツバサ」アンダーグラフ
第84回「*〜アスタリスク〜」ORANGE RANGE
第83回「feel my soul」YUI
第82回「三国駅」aiko
第81回「NO MORE CRY」D-51
第80回「未来の地図」Mi
第79回「Love, needing」倉木麻衣
第78回「JOY」YUKI
第77回「CALL ME」YOSHII LOVINSON
第76回「青いベンチ」サスケ
第75回「Anniversary」KinKi Kids
第74回「マツケンサンバII」松平健
第73回「楽園」Do As Infinity
第72回「僕はMusic」CHAGE&ASKA
第71回「泣いたりしないで」福山雅治
第70回「花」ORANGE RANGE
第69回「チキンライス」浜田雅功と槇原敬之
第68回「思いがかさなるその前に…」平井堅
第67回「君に逢いたくて」Gackt
第66回「育つ雑草」鬼束ちひろ
第65回「遭難」東京事変
第64回「永遠にともに」コブクロ
第63回「innocent starter」水樹奈々
第62回「仮面ライダー剣 ELEMENTS」RIDER CHIPS Featuring Ricky
第61回「永遠のともだち feat.AKIHITO OKANO」Fairlife
第60回「ジグソーパズル」ソニン
第59回「シスター」ポルノグラフィティ
第58回「時の舟」松たか子
第57回「クライマックス」スガシカオ
第56回「Home Sweet Home」YUKI
第55回「紅く燃ゆる太陽」NEWS
第54回「INSPIRE」浜崎あゆみ
第53回「僕が一番欲しかったもの」槇原敬之
第52回「女子かしまし物語」モーニング娘。
第51回「Wonderland」稲葉浩志
第50回「GALAXY」RIP SLYME
第49回「スカイウォーカー」奥田民生
第48回「かけがえのないもの」ZARD
第47回「風/贈る言葉」上戸彩
第46回「ココロオドル」nobodyknows+
第45回「桜木町/シュミのハバ/夢の地図」ゆず
第44回「LOVE&HONEY」倖田來未
第43回「ループ&ループ」ASIAN KUNG-FU GENERATION
第42回「Motherland」Crystal Kay
第41回「涙」ケツメイシ
第40回「瞳をとじて」平井堅
第39回「Old Fashioned Love Song」RAG FAIR
第38回「彩〜Aja〜」サザンオールスターズ
第37回「アルエ」BUMP OF CHICKEN
第36回「Moments」 浜崎あゆみ
第35回「青春謳歌」 3B LAB.☆
第34回「全てが僕の力になる! 」 くず
第33回「Pieces」 w-inds.
第32回「GLORY DAYS」175R
第31回「まっ白」小田和正
第30回「やさしいキスをして」DREAMS COME TURE
第29回「さくらんぼ」大塚愛
第28回「スターゲイザー」スピッツ
第27回「街角-on the corner-」ゴスペラーズ
第26回「太陽」森山直太朗
第25回「世界に一つだけの花」SMAP
第24回「Jupiter」平原綾香
第23回「桜(03.12)」河口恭吾
第22回「悲しみをやさしさに」little by little
第21回「心に花の咲く方へ」ASKA
第20回「Our Christmas」久保田利伸
第19回「ラブラブ マンハッタン」TOKIO
第18回「YOUR NAME NEVER GONE」CHEMISTRY
第17回「掌/くるみ」Mr.Children
第16回「夢物語」タッキー&翼
第15回「ビバ★ロック」ORANGE RANGE
第14回「SECRET LOVE STORY」氣志團
第13回「僕と不良と校庭で」山崎まさよし
第12回「BEAUTIFUL DREAMER」GLAY
第11回「きみをつれていく」安倍麻美
第10回「AMBITIOUS JAPAN!」TOKIO
第9回「メリッサ」ポルノグラフィティ
第8回「HOW TO GO」くるり
第7回「一人ジェンガ」矢井田瞳
第6回「思い出だけではつらすぎる」柴咲コウ
第5回「虹」福山雅治
第4回「Beautiful Fighter」鬼束ちひろ
第3回「薄荷キャンディー」 KinKi Kids
第2回「アンドロメダ」 aiko
第1回「H・A・N・A・B・I〜君がいた夏〜」ZONE

第4回「Beautiful Fighter」鬼束ちひろ

さて、このコーナーも4回目を向かえ、そろそろ流れをつかんできたかなと思いきや、いきなりの、更新遅れです。ごめんなさい。曲セレクトは済ませていたんですけど、書くのが間に合わなかった。←あーーん、言い訳。来週からは心を入れ替えて、頑張りますので、見捨てないでね。

●鬼束ちひろって?
→公式サイト

1980年宮崎県生まれ。2000年2月に「シャイン」でデビュー。2枚目のシングル「月光」が、仲間由紀恵主演のテレビドラマ「トリック」のテーマソングになり、ヒット。2001年12月には「眩暈」で日本レコード大賞 作詞賞を受賞。言葉に力のあるシンガーソングライターとして、認知されている。っていうか、まだ22歳かよ!

■衝撃的な歌詞

鬼束ちひろの書く歌詞には、衝撃的な言葉がよく使われる。そして、この「Beautiful Fighter」も例外でなく以下のような言葉に目がとまった。

バナナの薬
義足

これらの言葉が、これまで誕生した歌の歌詞に登場したことがあっただろうか? 答えは、おそらく「NO」だろう。
まず、「バナナの薬」という言葉。「バナナ」、「薬」という単体ではいくらでも歌詞に登場する。しかし「バナナの薬」? 正直、私は知らない。そこで、ネットで検索してみた。どうやら、民間療法として、バナナは薬として使われているようだ。大腸炎、解熱に効いたり、腰の病気や体がだるいときに効いたりするらしい。彼女は、そのことを知ってこの言葉を使ったのだろうか? 実に気になるところだ。もし、そういうことを知らず、彼女自身のオリジナルの言葉として使われたものであれば、それもまた趣深い。バナナという鮮やかな黄色の物体があまりにもこの曲に似合わなく思えるからだ。そのミスマッチがいい効果になっている。

そして、もうひとつ「義足」。この言葉には本当に驚いた。なぜなら、歌詞として歌われる言葉として認識したことがないからだ。そして、思ったのは、今年の甲子園。今夏、開催された第85回全国高校野球選手権大会に愛媛県の代表として出場した今治西高の曽我健太三塁手。彼は、5歳の時に左足首から下を切断。左足のひざ下から義足をつけている。だが、「義足をハンディと考えたことはない」と語り、他の選手と変わらず活躍している。鬼束ちひろが、この事を意識して、選んだ言葉なのかどうか私は確認できていないが、その可能性もあるなと思っている。
これらの言葉は、使い方や歌う人のキャラクターで活きることもあるが、歌い手に力がないと、楽曲事態を損なう可能性がある。そういう意味でも、彼女のボーカル力、存在感の強さを感じる。

そして、もうひとつ気にとめた言葉が

無差別に等しいまね

「差別」という言葉は強い。それを非常に分かりにくく、「無差別に等しいまね」とする。どう捕らえればいいのか? 「差別をしない振り」とでも読み解けばいいのか? 直前に呼びかけとして存在する、「Sister.Low」この「Low」が、「低い」のLowであれば、差別という言葉が含む、優越や劣等に通じる言葉となる。

■もしや、ジャンヌ・ダルク?

さて、次にタイトルである「Beautiful Fighter」。美しき戦士。この言葉を聞いて、私が思い浮かべるのはジャンヌ・ダルク。1338年から1453年まで続いた百年戦争の戦況を転換させた女性戦士。羊飼いの娘であるジャンヌ・ダルクは、神の声を聞き、祖国の為に戦いたいと申し出、兵を率い、フランスを勝利に導いたのだ。そんな彼女は、現代でも戦う女性の象徴として例に出されることが多い。この歌詞の「Beautiful Fighter」には、性別の明記はないから、これは、あくまで私のイメージですけど。 ジャンヌ・ダルクについては、こちらを参照して下さいね。 この週の7位にジャンヌダルクというバンドが居るのも何かの縁かな?

■分析はこのへんで

歌詞の言葉をひとつずつ拾って、今回は書いてみた。でも、これは、ひとつの考えてあって、決して正解ではない。受け取り方は人それぞれでいいのだ。大衆に向かって投げられた曲は、作者さえもコントロールできないものとなって、世の中に流れるのだから。

公開:2003/09/05  TEXT・みど
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