第11回「きみをつれていく」安倍麻美
「AMBITIOUS JAPAN!」は2週連続ならず。うーむ、残念だ。いけると思ったのにな。いい歌だよ、是非聴いて。良かったら前回のはやり歌も読んでちょ! で、1位は「イミテイション・ゴールド」かぁ。この間、カラオケで熱唱してきました。いい気分で歌えるよね百恵ソング。あれっ! これは倉木麻衣です。
●安倍麻美って?
(→公式サイト)(→レコード会社サイト)
1985年2月27日生まれ。北海道室蘭市出身。
モーニング娘。のなっちこと安倍なつみを姉に持つ。しかし、ハロプロとは全く別の場所からのデビュー。趣味に姉と同じ「詩を書くこと」をあげている彼女は、なんとデビュー早々、自分で作詞もしている。
■326の手がける3部作、完結版
安倍麻美にとって3枚目のシングルとなる「きみをつれていく」は、作詞:326、作曲:筒美京平による3部作の完結版となっている。そこで、改めて3作品の歌詞を読み返してみた。うーーん。今までにない事件が起きている。類似事件としてあげるのであれば、ベクトルは違うけど、山口百恵が初期に歌った歌たちだ。まどろっこしい言い方になったけど、つまりアイドルが歌う歌詞ではないってこと。アイドルって、ほら、夢とか好きとか、ピンク色とかのイメージでしょう。17歳の女の子が歌う歌詞じゃないですよ。人生を悟りすぎてます。
でも、まぁ、作詞が326という時点でこれは予想されたことで、これが、彼女を売るためのひとつの方法であったのだと思う。デビュー曲「理由」、セカンド「Our Song」にも指摘したい言葉はあるのだけど、ここは、ぐっとこらえて「きみをつれていく」について。
夢を叶える為にする
挫折や苦労のすべてを
僕は平気な顔をして
「しあわせ」と呼ぶんだ
いやん、これって20代になって初めて歌うんじゃないのって思っちゃう。それも、いろいろあったのよ的なイメージの人が。こんなに自分をいじめていいのですか。あさみん。もう挫折や苦労を君は知ってしまったの? 大人すぎます。そして、
それは強がりなんだけど
どっか本音も混じってて
だから辛いハズの日々も
笑顔があふれてた
こっちも苦労人を匂わす。正直言ってね、あさみんは、なっちの七光りに見えちゃう時があるの。だから、あさみんに苦労を歌われても、ちょっと微妙なのです。でも、姉との比較という部分でいろんな思いをしたのだということにして許そう。これは、歌なんだしね。
■子供たちにも届くかな?
この曲は、土曜の9時からテレビ東京系で放送されている「超星神グランセイザー」のエンディングにもなっている。グランセイザーについては、ロイサラも注目しているので、週刊テレビ放談もチェックしてね。ということで、12人の戦士が登場する、一応お子様向け番組のエンディングに起用されたことで、子供たちも耳にする機会が多い。並べられた言葉も、歌詞の内容もけっこう難しいのだけど、ちゃんと伝わるのかな。
其処へ辿り着けるのなら
僕の白い羽がたとえ
白じゃなくなるほどに
汚れても
かまいやしない
そうなんだよ。夢を叶えるってことは本当に大変なんだよ、子供たち。心して向かうのだよ。なんて、あんまり早くから知らない方がいいと思うけど、でも大きいお友達にはしっかりと噛み締めて欲しい。本当にいい歌詞だから。私はCMのスポットで聞いて、つい耳を立ててしまったのだ。
■おまけ
姉妹で別々に活躍する人たちってけっこういるね。思いつくまま順不同でご紹介!敬称略
熊谷真実、松田美由紀
真野響子、眞野あずさ
岩崎宏美、岩崎良美
石野真子、いしのようこ
原田貴和子、原田知世
荻野目慶子、荻野目洋子
柳 美里、柳 愛里
石田ゆり子、石田ひかり
中山美穂、中山忍
市川美和子、市川実日子
矢部美穂、矢部美佳
前田愛、前田亜季
女優だったり、歌手だったり、作家だったりといろんな形で活躍して名前を知られている人たちをリストしてみました。姉妹で活躍してるってすごいよね。それに、常に比較されるという意味ではよりいっそうの精神力が必要だろうな。
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