第18回「YOUR NAME NEVER GONE」CHEMISTRY
先週から、ちょっとレイアウトが変わった「はやり歌なら、これ聴いてみ!」です。そして、メルマガも開始しました。メルマガ配信は基本的には、金曜日の午前11時30分です。興味のある方、ぜひ登録願います。今週は、新しい曲が意外と少ない週となりました。そして、今更気づいたのですが、TOP10って同じアーティストが新曲を出すたびに入ってくる可能性が高いので、いろんなアーティストを紹介するのは難しいなってこと。TOP20からセレクトに変更した方がいいかなと思っています。でも、しばらくは、TOP10でいきます!
●CHEMISTRYって?
(→公式サイト)
☆川畑 要 1979年01月28日生 東京都出身
☆堂珍 嘉邦 1978年11月17日生 広島県出身
テレビ東京で放送されていた「ASAYAN」"男子ヴォーカリスト・オーディション"で全国19,100名の中から4人を選び、3組のペアを作り2001年1月15日に「最後の夜」で仮デビュー。勝ち残った川畑・堂珍ペアが「CHEMISTRY」として2001年3月7日「PIECES OF A DREAM」で本格デビューとなる。デビュー曲からオリコン1位を獲得。順調に活動を続ける。
2003年11月15日 には、中国・上海スタジアムにて『2003アジアスーパースター反海賊盤コンサート』に日本代表として出演。
■これだから、歌詞は面白い
歌詞をじっくり読んでいると、「あれ?」って思うことありませんか? それは、面白い比喩だったり、隠喩だったり、韻だったり、掛詞だったり、ダブルミーニングだったりといろいろあるのだけど、意外な部分をリンクさせてあったりするってのもある。今回、私が「いい!」って感じたのはこの部分。1番と2番で登場するこれら。
誰かが決めつけてる勝手な未来も描き変えてしまえるだろう・・・
キミの指から 見知らぬ場所まで伸びた赤い鎖も ちぎりとるだろう・・・
ここは、メロディ的にも同じ場所になるからもちろん意図しているだろうし、気づく人も多いと思うけど、「誰かが決めつけてる勝手な未来」=「赤い鎖(糸)」と解釈してみると、この恋愛が運命に逆らうほどの強さを持っているものとして、迫ってくるよね。おまけに赤い糸じゃないんだよ。鎖だよ。はさみじゃ切れないです。ペンチもってこーーい! って感じ。
こんな、歌詞を見つけると嬉しくなっちゃうし、さすが、CMプランナーでもある麻生哲朗氏だと思うわけです。
そうそう、そんなわけで、運命まで変えるほどの愛、パワー感じます。
■最終的には名前なのかもしれない。
愛を告げる言葉はいくつかある。特に日本語は豊富だよね。英語だとlove、likeで片付けられそうなところも、好き、愛してる、恋する、惚れる、愛しい、好む、慕うなどなど。きっともっともっとある。だけど、それは不特定多数に対して発する言葉であって、特定の個人に向け、集中的に愛の弾丸を撃ち込むとしたら、固有名詞である名前を使うのは有効だよね。名前を呼ばれる。たとえば、好きな男の子にはじめて呼び捨てにされた瞬間って、かなりドキドキしちゃった記憶が。今だって、ちょっとこそばゆいもの感じたりしちゃいます。ってことで、この歌詞、
終わりなんかない ありふれたキミの名前
終わりなんかない 美しいキミの名前
こんな風に「キミの名前」を思いっきりフィーチャーしているのです。それも、ありふれた名前であることも認めたうえで。たとえば花子さんでも、由美子さんでも、同じ名前の人がこの世に何人、何万人いたとしても、その名前を持ったキミは一人きりだから。1対1で向かい合う時に名前は、とても色っぽいものになるんだな。
公開:2003/12/12 TEXT・みど(c) 2003 RGS680,all rights reserved.