第21回「心に花の咲く方へ」ASKA
あけましておめでとうございます! といっても、すでに会社も始まって、普通の生活をしている方が多いでしょうね。私もそんなひとりです。さて、今回は、CHAGE&ASKAのASKAソロ「心に花の咲く方へ」をお送りします。新年一発目、力入るなぁ。その上、ちょっとドキドキしてる。いかん、いかん、平常心で行きます!
●ASKAって?
(→公式サイト)
(→レコード会社サイト)
ASKA:1958年2月24日生 福岡県出身
CHAGE&ASKAのASKA。
CHAGE&ASKAは、1979年第17回ポピュラーソングコンテストつま恋本選会入賞曲「ひとり咲き」でメジャーデビュー。翌年発売した「万里の河」がロングヒットとなる。1983年には、国立代々木競技場(第一体育館)を初めて音楽会場としてコンサートを開催。1984年頃より、CHAGEが石川優子と「ふたりの愛ランド」の発売、ASKAのドラマ出演等ソロ活動を開始。CM曲として使用され、1991年3月6日に発売されたASKAソロシングル「はじまりはいつも雨」は、ミリオンセラーとなる。その後も、CHAGE&ASKAとしての活動と平行して、お互いにソロ活動をしている。
■道に迷いやすい現代だから
もう10年近く言われていることですが、「やりたいことがわからない」と言う人たちって多いですよね。私が20代前半の頃からあったから、かなり長い間、日本人はこの病に冒されているんです。10年前に悩んでいた人は、ちゃんと自分なりの答えを見つけられたでしょうか? たぶん私と同世代ですね。これは、特に女性に多いようで、ちょうど男女雇用機会均等法が施行され、女性が社会に受けいれられやすくなり、大学に行く人も増えてきて、腰掛OLという言葉が少し影を潜めてきた頃です。
人は、自由を求めるけど、自由を与えられると急に臆病になったり、どうしていいか分からなくなって身動きが取れなくなるものです。でも、今思うと、あんなに焦る必要はなかったのかもしれないと思います。誰もが、必ず何か特別なことをしなければいけないなんてことはないし、自分であることがすでにそれで他とは違うことなのだから。でも、多くの人が特別な何かを求めてました。短期留学も流行りました。そして、それは、今も少し続いているように思います。
今だから思うひとつの案としてお話すると、どうしていいのか分からなかったら、ひとまずお金を貯めるというのはどうでしょう? 私自身、自分が動くときに必要だったのは、お金。仕事を辞めたから収入がない、引越しにお金がかかった。おまけにOLには戻りたくない。なんて、時期がありましたからねーー。だから、本当にやりたいことが見つかるまで、お金を貯めるのもひとつの案です。実は今は、いつか大学に行きたいなって思ってます。だからお金貯めなくちゃね。そんな道に迷いやすい現代だから、お金を貯めながら自分探しをするのもありかなと思ってます。そして、その自分探しに本当に大切なことをこの曲は歌っているように思います。それが、以下のフレーズ。
今日に明日に 寂しくなったら
心に花の咲く方へ
自分の心の声を聞くことが答えを見つけることの一番の近道なんではないでしょうか? 子供の頃好きだったこと、時間を忘れて夢中になっちゃうこと。それが、今は仕事として考えられないとしても、やり続けることで、いつか受け入れられる時代がくるかもしれません。それに、続けるということで、自分の中に蓄積されるものがあり、いつかそれが武器になったり自信になったりするでしょう。心に咲く花はとても見えにくいと思います。でも自分とちゃんと向き合って、見つけることができたら、追いかけてみるのもありです。
■久しぶりのASKAソロのさすがの表現に出会った
実は、こんなところで告白するのも変な話ですが、20歳の頃から、CHAGE&ASKAのコンサートには何度も通ってました。つまりファンだった訳ですね。そんなこともあって、冒頭の挨拶でドキドキしてるんです。おまけに3年ほど、作詞家として、同じ事務所でお世話になってましたし。彼らの曲には影響を受けているんですよね。そして、今回はここ。この表現にやられました!
今も遠くも 人は誰も
真っすぐ伸びた 円を歩く
正直、読んだ瞬間、「真っ直ぐ伸びた円」って? って思ったんです。でも、この表現って、人は繰り返しながら進み行くということではないかと私なりに解釈しました。前に進むのだけど、時にそれは、円のように丸くて気づいたら同じ場所に居た。そんなこともあります。そして、そういうことを繰り返して、人は螺旋のような円を登って行くのかなぁと。ほんの少しでも角度があって、螺旋になっていることを祈りますけどね。本当に丸いと同じ場所をただ、ぐるぐる廻っていることになって、学習しない人になっちゃう。人は、けっこう不器用で目的地にバシッとホールインワンのように一発決めをできる人なんて少ないっていうか、ほぼ居ないでしょう。だからこそ、この表現が生きていると思うのです。そして、私自身そんな生き方をしたいです。一発でたどり着いちゃうより、その過程で考え悩むことできっと自分に蓄積される何かがあるはずと思うからです。
公開:2004/01/09 TEXT・みど(c) 2003 RGS680,all rights reserved.