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2004年01月26日付けTOP10

  1. ね、がんばるよ。(KinKi Kids)
  2. 世界に一つだけの花(SMAP)
  3. Jupiter(平原綾香)
  4. 桜(03.12)(河口恭吾)
  5. 太陽/声(森山直太朗)
  6. 掌/くるみ (Mr.Children)
  7. 僕らだけの未来 (GARNET CROW)
  8. BON VOYAGE!(BON-BON BLANCO)
  9. さくら(独唱)(森山直太朗)
  10. いくつかの空 (柴咲コウ)

の中から今週の「聴いてみ!」は、

「世界に一つだけの花」ジャケット 2位
世界に一つだけの花
SMAP
作詞:槇原敬之
作曲:槇原敬之

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『はやり歌なら、これ聴いてみ!』

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■バックナンバー

第118回「POP STAR」平井堅
第117回「どうよ?」nobodyknows+
第116回「蒼の世界」レミオロメン
第115回「Sweet Mom」柴咲コウ
第114回「Be My Last」宇多田ヒカル
第113回「気がつけば あなた」松浦亜弥
第112回「ENDLESS STORY」REIRA starring YUNA ITO
第111回「スタート」KREVA
第110回「GLAMOROUS SKY」NANA starrting MIKA NAKASHIMA
第109回「8月のクリスマス」山崎まさよし
第108回「東京」福山雅治
第107回「奇跡/夏陰/サナギ」スガシカオ
第106回「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」サンボマスター
第105回「BANG!BANG!バカンス!」SMAP
第104回「BOHBO No.5/神の島遥か国」サザンオールスターズ
第103回「未来」Mr.Children
第102回「Butterfly」倖田來未
第101回「Here I Am/New Album Playlist」globe
第100回「Dreamland」BENNIE K
第99回「小さな恋の夕間暮れ」森山直太朗
第98回「I am a father」浜田省吾
第97回「恋におちたら」Crystal Kay
第96回「たしかなこと」小田和正
第95回「君の思い描いた夢 集メル HEAVEN」GARNET CROW
第94回「ループ」坂本真綾
第93回「I Wanna Go To A Place...」Rie fu
第92回「親愛なるあなたへ...」ロードオブメジャー
第91回「影踏み」一青窈
第90回「僕たちの行方」高橋瞳
第89回「絶望と希望」川嶋あい
第88回「リルラ リルハ」木村カエラ
第87回「Delightful」鈴木亜美
第86回「チェリッシュ」NEWS
第85回「ツバサ」アンダーグラフ
第84回「*〜アスタリスク〜」ORANGE RANGE
第83回「feel my soul」YUI
第82回「三国駅」aiko
第81回「NO MORE CRY」D-51
第80回「未来の地図」Mi
第79回「Love, needing」倉木麻衣
第78回「JOY」YUKI
第77回「CALL ME」YOSHII LOVINSON
第76回「青いベンチ」サスケ
第75回「Anniversary」KinKi Kids
第74回「マツケンサンバII」松平健
第73回「楽園」Do As Infinity
第72回「僕はMusic」CHAGE&ASKA
第71回「泣いたりしないで」福山雅治
第70回「花」ORANGE RANGE
第69回「チキンライス」浜田雅功と槇原敬之
第68回「思いがかさなるその前に…」平井堅
第67回「君に逢いたくて」Gackt
第66回「育つ雑草」鬼束ちひろ
第65回「遭難」東京事変
第64回「永遠にともに」コブクロ
第63回「innocent starter」水樹奈々
第62回「仮面ライダー剣 ELEMENTS」RIDER CHIPS Featuring Ricky
第61回「永遠のともだち feat.AKIHITO OKANO」Fairlife
第60回「ジグソーパズル」ソニン
第59回「シスター」ポルノグラフィティ
第58回「時の舟」松たか子
第57回「クライマックス」スガシカオ
第56回「Home Sweet Home」YUKI
第55回「紅く燃ゆる太陽」NEWS
第54回「INSPIRE」浜崎あゆみ
第53回「僕が一番欲しかったもの」槇原敬之
第52回「女子かしまし物語」モーニング娘。
第51回「Wonderland」稲葉浩志
第50回「GALAXY」RIP SLYME
第49回「スカイウォーカー」奥田民生
第48回「かけがえのないもの」ZARD
第47回「風/贈る言葉」上戸彩
第46回「ココロオドル」nobodyknows+
第45回「桜木町/シュミのハバ/夢の地図」ゆず
第44回「LOVE&HONEY」倖田來未
第43回「ループ&ループ」ASIAN KUNG-FU GENERATION
第42回「Motherland」Crystal Kay
第41回「涙」ケツメイシ
第40回「瞳をとじて」平井堅
第39回「Old Fashioned Love Song」RAG FAIR
第38回「彩〜Aja〜」サザンオールスターズ
第37回「アルエ」BUMP OF CHICKEN
第36回「Moments」 浜崎あゆみ
第35回「青春謳歌」 3B LAB.☆
第34回「全てが僕の力になる! 」 くず
第33回「Pieces」 w-inds.
第32回「GLORY DAYS」175R
第31回「まっ白」小田和正
第30回「やさしいキスをして」DREAMS COME TURE
第29回「さくらんぼ」大塚愛
第28回「スターゲイザー」スピッツ
第27回「街角-on the corner-」ゴスペラーズ
第26回「太陽」森山直太朗
第25回「世界に一つだけの花」SMAP
第24回「Jupiter」平原綾香
第23回「桜(03.12)」河口恭吾
第22回「悲しみをやさしさに」little by little
第21回「心に花の咲く方へ」ASKA
第20回「Our Christmas」久保田利伸
第19回「ラブラブ マンハッタン」TOKIO
第18回「YOUR NAME NEVER GONE」CHEMISTRY
第17回「掌/くるみ」Mr.Children
第16回「夢物語」タッキー&翼
第15回「ビバ★ロック」ORANGE RANGE
第14回「SECRET LOVE STORY」氣志團
第13回「僕と不良と校庭で」山崎まさよし
第12回「BEAUTIFUL DREAMER」GLAY
第11回「きみをつれていく」安倍麻美
第10回「AMBITIOUS JAPAN!」TOKIO
第9回「メリッサ」ポルノグラフィティ
第8回「HOW TO GO」くるり
第7回「一人ジェンガ」矢井田瞳
第6回「思い出だけではつらすぎる」柴咲コウ
第5回「虹」福山雅治
第4回「Beautiful Fighter」鬼束ちひろ
第3回「薄荷キャンディー」 KinKi Kids
第2回「アンドロメダ」 aiko
第1回「H・A・N・A・B・I〜君がいた夏〜」ZONE

第25回「世界に一つだけの花」SMAP

演歌と違って瞬発力が命と思われがちのJ-POP。でも、時に息の長い曲も現れる。中島みゆきの「地上の星」はその最たる例だ。174週という長期に渡りオリコン100位内にランクインという記録を作った。そして、この「世界に一つだけの花」も39週ぶりにオリコン1位に返り咲くという記録を生んだ。

●SMAPって?
→レコード会社サイト

中居正広 :1972年08月18日生 神奈川県出身
木村拓哉 :1972年11月13日生 東京都出身
稲垣吾郎 :1973年12月08日生 東京都出身
草? 剛 :1974年07月09日生 埼玉県出身
香取慎吾 :1977年01月31日生 神奈川県出身
1991年9月9日に「Can't Stop!! -Loving-」でCDデビュー。CDデビュー以前は、ジャニーズ事務所らしく、光GENJIのバックで踊っていた経験もあり。歌手以外にも俳優業などもこなし、徐々に人気を上げていく。1997年5月14日発売「セロリ」、1998年1月14日発売「夜空ノムコウ」、2000年8月30日発売「らいおんハート」等、聴かせる系の歌が彼らのイメージとなる。今クール(2004年1月〜3月)は5人それぞれがドラマに出演し、第一回の放送の視聴率が5人合わせて100%を超えるという記録を樹立。

■無欲の勝利

もともと2002年7月24日に発売された「SMAP 015/Drink! Smap!」の3曲目に収められていた「世界に一つだけの花」。制作された時点で、7ヵ月後にシングルカットされ、ミリオンセラーとなるとは予想しなかっただろう。これこそ、無欲の勝利だ。作詞曲は槇原敬之、そして槇原曲を聴いている人なら分かるだろうが、実に槇原らしい曲である。歌詞の具体性や、メロディライン。おそらく、彼はSMAPという名に媚びることなくこの曲を書いたのだ。しかし、彼はひとつのポイントを押えることと、時代を読むことを忘れなかった。男性アイドル集団としては、「ナンバーワン」であるSMAPに「ナンバーワン」でなく「オンリーワン」が大事だと歌わせること、ナンバーワンを目指して走り続けることに疲れている現代人に肩の力を抜かせること。

NO.1 にならなくてもいい
もともと特別な Only one

子供の頃から人と競うこと、比べることがが身体に染み付いている日本人。テストには点数が付き、順位がつけられ、会社に入れば出世という戦いに揉まれる。しかし、それはほんのひとつの方向からの判定基準でしかない。基本的な勉強はできたほうがいいに決まっているけど、その先は、自分が行きたい場所へ行けばいいのだ。競うなら好きなことで競えばいいし、競うことを放棄して自らの個性を主張するのもいい。本当に光る個性であれば、どこかで誰かに見つけられるだろうから。でも、それ以前に「好きなことが分からない」という若者が増えている。だから、村上龍著「13歳のハローワーク」という本が売れるんだろうな。知らない職業には憧れることさえもできないもんね。

話がそれたが、自分は自分であり、誰かと比べる必要がないことに気づいてもらえればこの曲は使命を果たしたことになる。

■紅白大トリへの抜擢

記憶に新しいことだが、2003年のNHK紅白歌合戦の大トリをつとめたのはSMAP。歌った楽曲は、この「世界に一つだけの花」。紅白のトリと言えば、演歌の大御所が定番となっている所に新しい風が入った。2003年を象徴する曲を選び、それをトリとするならばこの選択は最もだし、そうあればいいなという予想もした。(週刊テレビ放談「第54回紅白歌合戦」(前編)参照)。だけど、本当にそうなるとは、正直驚いた。

でも、これって、彼らが単なるアイドルでないことの証明にも繋がる。もちろん、楽曲に恵まれたことは言うまでもない。だけど、楽曲がよくて、その年どんなに評価されたとしても、これまでの蓄積や、スター性(懐かしい表現だな、オーラとでもいうべきか)がなければ、ブーイングされてしまうところ。でも、昨年の抜擢は、みんなが「良し」と頷いたように思う。紅白には、いろんな大人の事情もあるのも事実だけど、NHKのこの勇気には拍手を送りたい。そして、その紅白効果で、39週ぶりのオリコン1位への返り咲きが果たされたのだ。

この中で誰が一番だなんて
争う事もしないで
バケツの中誇らしげに
しゃんと胸を張っている

紅白自体が合戦であり、勝ち負けを決めるものだけど、紅白って出場するということに意味があると思う。昔よりは薄れたかもしれないが、紅白に出るのが夢と語る歌手も多い。出場できるできないも勝ち負けと言ってしまえば、実も蓋もないが、出場したなら、争う事なくしゃんと胸を張って歌えば、それでOKなのかもしれない。

公開:2004/01/30  TEXT・みど
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