第33回「Pieces」 w-inds.
「暑さ寒さも彼岸まで」なんて言葉もあるのに、寒い今週。近所のクリーニング店が20%オフをしているのに、まだ冬服が出せません。なんて話はさておき、今日取り上げるのは、w-inds.の「Pieces」です。
●w-inds.って?
(→公式サイト)
橘 慶太:1985年12月16日生 福岡県出身
千葉涼平:1984年11月18日生 北海道出身
緒方龍一:1985年12月17日生 北海道出身
ヴォーカル慶太と、コーラス、ダンスの涼平、龍一からなるヒップホップダンスユニット。九州・沖縄オーディションで勝ち進んだ慶太と札幌のダンススクールで非凡な才能を発揮していた涼平と龍一。北と南の融合により誕生した。2000年11月から毎週日曜日に代々木公園や渋谷でストリートパフォーマンスをスタート。2001年03月14日に「Forever Memories」でメジャーデビュー。2001年12月19日発売の1stアルバム「w-inds.〜1st message〜」でオリコンチャート1位を獲得。その後も勢いおさまらず、2002年には第16回日本ゴールドディスク大賞ニューアーティストオブザイヤー、第44回日本レコード大賞金賞を受賞している。
■信頼と馴れ合い
生きていく上で、人と付き合うということは避けることができない。しかし、現代は、人と付き合うということが苦手だったり拒否したりする人たちがいることも確かだ。その原因となることがこの部分にあるのではないかと考えた。
過ぎた年月 馴れ合いは恐いと知り過ぎ
理性を押さえ込まれた
馴れ合いという言葉で恐いと歌われる人間関係。そう、人と人との関係には、礼儀が必要だ。馴れ合いが許されるのは、その底辺に信頼があるときだけ。それでも、すべてOKというわけではない。親しくなることは「なぁなぁ」になることではない。「親しき仲にも礼儀あり」という言葉あるように、親しくなったからこそ、守るべきルールがある。そのルールは、どこを調べても誰に聞いても分からない。なぜなら、そのルールは、人と人の関係ごとに違うからだ。それをお互いに守ることで、信頼しあい、いい関係ができていくと信じている。そんな人との繋がりを持てる人こそ、人の気持ちが分かるのだと思っている。
■僕の弱さ
若いときは、自分の弱さをなかなか認めることができない。というか認めたくないのではないかと思う。そして、簡単に認めてしまって欲しくないという気持ちもある。強がったり、あがいたり、必死になって這いつくばって欲しいと思うのだ。でも、最近そうでもないのかなぁ。弱さを吐露することが格好悪いことじゃなくなりつつあるのかもしれない。だけど、やっぱり強気でいて欲しい。もちろん、心の中に弱さが潜んでいるのはOKというか当然。それを否定することはない。だって、それは嘘ではないのだから。だた、昨今の癒しブームに乗って、弱さを売り物することだけは避けて欲しいと思っている。そして、この歌の僕は、こう歌う。
流れた涙 剥がれた姿 僕にはどちらも駄目だ
だって嘘が無いなら 薄ら笑いが出来てる自分を捨てた
そう、「僕には駄目だ」と歌っている。何が駄目なのか、涙を流すことや剥がれた姿をさらすこと。つまり、弱さをさらすこと。そう、彼らは弱さを隠し強がっているのだ。そして、その後の「嘘が無いなら」の部分は、自分に嘘をつかないことで、中途半端に笑って何かをごまかす自分を捨てる。つまり嘘をつくことなく潔く生きるというように解釈をさせていただいた。しかし、ちょっと困難な二行だ。
公開:2004/03/26 TEXT・みど(c) 2003 RGS680,all rights reserved.