第35回「青春謳歌」 3B LAB.☆
桜前線も北上中。うちの窓から見える桜もいい感じに満開で、やや散りかけています。これって、「青春」と重なるなぁなんて思ってしまいました。短い時期を精一杯。でも、実は違うのかも。とも考えさせられた3B LAB.☆の「青春謳歌」を紹介します。
●3B LAB.☆(スリービーラボ)って?
(→公式サイト)
(→レコード会社サイト)
岡平健治(Vocal, Guitar):1979年03月28日生 広島県出身
千葉貴俊(Bass):1971年07月08日生 東京都出身身
玉越理寛(Drums):1974年07月01日生 愛知県出身
「19」として活躍していた岡平健治が2002年03月、「19」の活動に終止符を打ち、3B LAB.☆として活動を再開。千葉とは、「19」デビュー前の楽曲制作活動時から行動をともにしている。玉越は、2年前に岡平、千葉と出会い今回メンバーとなる。全員B型なので3B、LAB.はlaboratory(研究所)の意。
■青春という言葉の新鮮さ
何をいまさら? と思われそうな言葉「青春」をあえて使ったこの曲に拍手を送りたい。25年前なら、当たり前だった言葉。だけど、歌詞になる言葉には流行り廃りがある。そう、「青春」は一度廃った言葉なのだ。だけど、今、もしかしたら新鮮な言葉に返り咲き始めているのかもしれない。青春は、その真っ只中にいるときにはあまり意識せず、過ぎてからあの時が、自分にとっての青春だったんだな、って思うものというイメージがある。だって、1976年に流行った森田公一とトップギャランの「青春時代」も「青春時代が夢なんて あとからほのぼの想うもの 青春時代の真ん中は 道に迷っているばかり」と歌っているし。しかし、今はどうやらちょっと違うようだ。
無我夢中で活きてきた 自分自身のために
周りみず かえりみず 走り続けてきた
気づいたんだ その中で見つめ直せ 原点を
青春のための謳歌を歌うために!!
「原点=青春」という式があてはまるかどうかは分からないが、まだ青春の中にいる人に向かって、25歳の健治が歌う。いや、健治が自らに送るメッセージなのか? つまり後からなんていわずに、今この瞬間に青春そのものを見つめろってことだ。そう、青春は、歳ではなく熱い思いのある瞬間、その時なんだ! 20代だろうが、30代だろうが、40代だろうが、50代だろうが、60代だろうが、70代だろうか、80代だろうが、90代だろうが、100歳を超えようが、その時、熱い思いあれば、それを青春と呼んでいいのだ! おっと、熱くなってしまったぜ。
■感情はどれくらい持続するものなのか?
嬉しい、悔しい、悲しい、楽しい。さまざまな感情が人の中にはある。それらの感情は時に急カーブで上昇し、冷静さを失くすこともある。ただ、その上昇した感情は、どれくらい持続するものなのだろう? もちろん、原因の大きさにも寄るが、悲しいや、悔しいという負の感情もやがて時が解決するのではないかと思っている。まったくの白紙にはならないが、薄まっていくだろうと。
一瞬の悲しさなんかでくじけない人でありたい
一生絶対君に幸あれ 一生絶対僕に幸あれ
ここでは、悲しさでくじけるな! と歌う。一瞬の悲しさ。一瞬という長さはきっと人それぞれ、だけど、一生に比べれば短いものと捉えている。だからこそ、悲しみで一生を棒にふるような生き方はしないで欲しいという願いも込められている。人生は、自らの手で作るものだ。そして、人生のプロデューサーもディレクターも自分自身。それに気づくと、生きるのがちょっと楽しくなると思うよ。
公開:2004/04/09 TEXT・みど(c) 2003 RGS680,all rights reserved.