第59回「シスター」ポルノグラフィティ
昼の長さと夜の長さが同じという「秋分の日」も過ぎて、これから季節は着々と冬に向かうんですね。まだ、想像できないけど。今年は暖冬という噂も。でも、暑い時は雪とか恋しいんだよね。さて、今日は、ポルノグラフィティ「シスター」です。
●ポルノグラフィティって?
(→公式サイト)
(→レコード会社サイト)
ハルイチ(新藤晴一):1974年09月20日生 広島県出身
アキヒト(岡野昭仁):1974年10月15日生 広島県出身
1999年09月08日、シングル「アポロ」で、メジャーデビュー。初期メンバーは、ハルイチ、Tama、アキヒトの3人。2004年7月、ベースのTamaが脱退。今作は、岡野昭仁・新藤晴一の二人となったポルノグラフィティの最初のシングルであり、デビュー5周年企画第1弾シングルとなる。
■それでも、地球は廻る
どこまで深読みすべきか、とても悩ましい歌詞だ。『シスター』というタイトルも何通りにもとれる。誰かの死を悼むような言葉。だけど、ただ悲しむだけではない。客観的な事実を認めつつ、悲しみを訴えつつ、最後に「会えるかな」と歌う。人にとっては、長く思える時間も宇宙の流れから見れば、一瞬の出来事だと思い知らされる歌だ。
あなたの欠けた世界は今や無秩序にただ組み立てられて
ギリリギリリと軋みながらもそれでもまた再び動きだす
突然いなくなったからといって、そのせいで地球の回転が止まってしまうような人はいないだろう。その人がいなくなることで、悲しむ人、困る人、苦しむ人は多くいる。だけど地球は廻る。そう、ギリリギリリという音をたてながらも、廻っていくのが地球である。だけど、人にはそれぞれ生まれてきた使命がある。だから、それを全うするまでは、地球にとどまり、もがいたり笑ったりして欲しい。
■いつも、そこにあるもの
できれば、楽しく生きたいし、できれば、ずっと笑っていたい。だけど、人生はそんなに平面的なことではない。いつも多くの感情が自分を包んでいるのが普通。だから、いっそ悲しみさえも受け入れてしまえば、それは優しさに変わるのかもしれない。恐れれば恐れるほど、逃げれば逃げるほど追いかけてくるのが悲しみなのかもしれない。
悲しみが友の様に語りかけてくる
永遠に寄りそって僕らは生きていく
いつでも強気っていうのもいいことだけど、それじゃ疲れちゃうよね。たまには深呼吸して、ゆっくりとハーブティでも飲んで、まったりするのもいいんじゃない? 弱さも認め、悲しみも受け入れて、いかに自分が情けなのかを知り、涙を流したりして、悲しみという感情と共に一緒に歩いていくのが人生なんだ。
公開:2004/09/24 TEXT・みど(c) 2003 RGS680,all rights reserved.