第89回「絶望と希望」川嶋あい
間もなくゴールデンウィーク。旅行の予定をいれている人も多いんだろうな。私は、書籍の仕事を抱えて、東京でしみじみする予定。ちょっとくらいは遊びたいけど。さて、紹介するのは、川嶋あいの「絶望と希望」です。
●川嶋あい(かわしまあい)って?
(→公式サイト)
川嶋あい:1986年02月21日生 A型 福岡県出身
3歳から地元の音楽スクールに通い、5歳で渥美二郎、鳥羽一郎の前座を務める。12歳の頃には、地元の番組で取り上げられ有名になる。15歳春、単身上京。大手事務所に所属するが、しばらくしてバックアップできないと放り出される。16歳になる直前の2月19日に、四谷駅の橋の上で初の路上体験。16歳5月、「とにかく路上ライブを1000回やろう。1000回やってダメなら、あきらめよう」と決める。そして、「渋谷公会堂」でライブをすることも決める。6月、Webサイトをオープンする。6月23日CD-R発売開始。5000枚売ると決める。8月28日、恵比寿ギルティーにて1stライブ。 11月10日、初めてのワンマンライブ。12月26日、ホールライブ。17歳、7月24日学研より「16才の白い地図」発売。8月20日、渋公ライブ。8月21日CD「天使たちのメロディー/旅立ちの朝」発売。この辺りから、メディアに大々的に取り上げられるようになる。そして、フジテレビ系「あいのり」の主題歌「明日への扉」を歌う男女2人組ユニット、「I wish」のaiが川嶋あいと同一人物であると明らかになる。この後の活躍は、書くまでもないでしょう。
■彼女の生きてきた道
今回、この記事を書くにあたって、川嶋あいのプロフィールを調べた。これまで知っていたのは、15歳で単身上京。路上1000回を目指して歌っているうちにスカウトされた、みたいなこと。でも、公式サイトを見て、「そんな甘いものじゃなかったのだ」と知った。なぜ、彼女の歌が受け入れられるのか、その理由は、彼女が生きてきて道にある。まだ19歳なのに、ひと山超えている。「♪15、16、17と私の人生暗かった〜♪」と宇多田ヒカルの母、藤圭子の歌を歌いたくなるような15歳から16歳を送っている。その日々があったからこそ、今、彼女は自分の色で輝いているのだろう。
人は心に逃げ道をつくってる
知らないうちに弱さにぎりしめてるよ
逃げ道、現実逃避。誰もきっと持っている思い。しかし、これは決して悪いものではないと思う。問題は、逃避するレベルの問題。低いハードルで逃避することを繰り返していると、何も手にすることなく時間だけが過ぎていく。そして、あまりに高い位置にハードルを持っていると、自分を崩壊させてしまうことになる。適度な位置ハードルを持つことで、心も体も健康にベストを尽くすことができる。そして、握りしめている弱さにおびえることはない。弱さっておびえる程、追いかけてくるものだから。
■答えってあるのかな?
「夢の破片」と彼女が歌う、絶望と希望の間にあるもの。実際、何があるのだろう?この質問に正しい答えはあるのだろうか?おそらくない。なぜならそれは人によって違うから。これは、私の考えだけど、絶望と希望の間にあるものは、それぞれの人が苦手だと思っていることだと思う。苦手だと思ってやらないことが、希望に近づくことの邪魔をしているんじゃないかな。
絶望と希望との間には何が立ち尽くしているの?
苦手なことを必死でやれ!ということではない。絶望している理由は、やりたいことをする場所へ行けずに止まっているということだと思うのだ。そして、止まっている理由は、苦手な何かがあるからではないか?だから、その苦手な何かをクリアすれば、やりたいこと、得意なことへたどり着けるのではないか。絶望の状態から、希望の状態へ移ることができるのだ。今、立ち止まっている方、きっかけの一歩を出すために、何が必要なのか考えてみてはいかがでしょうか?
公開:2005/04/23 TEXT・みど(c) 2003 RGS680,all rights reserved.