第94回「ループ」坂本真綾
「トンガリキッズI」が気になりつつも、他の曲を紹介してしまう今日この頃。まぁ、そういうこともあるのです。近頃は、夕立ちが多くて、洗濯物が「わや」です。ちなみに「わや」って名古屋弁。「めちゃくちゃな」って意味ね。さて、本日の紹介は、坂本真綾の「ループ」。
●坂本真綾(さかもとまあや)って?
(→公式サイト)
坂本真綾:1980年03月31日生 A型 東京都出身
劇団の子役として活躍。15歳の時、プロデューサー菅野よう子に見いだされ、本格的に音楽活動を開始する。2ndアルバム『DIVE』は1999年ミュージックマガジン誌ベストアルバム(歌謡曲/ポップス)に選ばれる。ナチュラルなボーカルと瑞々しい感性に裏付けられた作詞力は各方面から高い評価を得、2枚目のシングル・コレクション『ニコパチ』はオリコン3位となる。また、NHK「みんなのうた」で話題となった「うちゅうひこうしのうた」を収録した、オリジナル4thアルバム『少年アリス』は8位を記録。音楽以外の分野でも多彩な才能を持ち、演技、吹き替え等幅広い活躍をみせる。最近ではその稀有な声を活かして、FM局のパーソナリティ、ナレーションも務める。東宝ミュージカル『レ・ミゼラブル』エポニーヌ役は3年目に突入。今後ますますその動向が注目されている。
■おっと、またアニメのエンディングソングだ!
「坂本真綾」、彼女の名前は初めて聞いた。プロフィールを見ていて、確かに大々的に名前が出る仕事はそんなに多くないと思った。だけど、確実に実力をつける仕事をしてきている。そんな姿がいいなと感じた。音楽業界を含め芸能界には、いろんな売れ方がある。哀しい言葉にも聞こえる「一発屋」っていうのもそのひとつ。アーティストを売り出す時に思うことがある「変な売れ方をしないで欲しい」ということ。「変な」という言葉にはいろんな意味があるが、要は継続できる売れ方をして欲しいということで、ドバーーっと売れてハイおしまい、っていうのは困るなっていうこと。生きていくのに必要なのは、瞬発力より継続力だと感じるからだ。人生は3ヶ月で終わるドラマではない。長く続くものなのだ。
澱みなく流れてく河に浮かべた木の葉で
海を目指して雲になって雨で降ろう
そう、ちょうど歌詞の中にもある。人は流れているのである、そして形を変えてまた戻ってきたりもするのである。継続する人生という川をどう生きるか、それはその人が決める権利を持っている。権利があるのだから、他人のせいにしないというルールは守りたい。
この曲は、NHKアニメーション「ツバサ・クロニクル」のエンディングテーマとして流れているので、興味ある人はチェック!
■創っていくもの
近頃は、便利な世の中になって、欲しいと思うもののほとんどがお金を使えば手に入ってしまう。しかし、そのもの事態は、最初から存在していたものではない。誰かが、以前に創ったからこそ、そこにあって、私たちはそれを使い便利な生活をできるのである。その「創る」ということを最近忘れがちではないだろうか?新聞を見れば、いろんな企業が新しい製品や商品を発表しているが、個人単位で何かを創り出すということが希薄になっているように思う。
踏み固められた土を道だと呼ぶのならば
目を閉じることでも愛かなあ?
ここに記されているのは「道」。土の集まりは道とは呼ばないが、それを踏み固めいくことで「道」となる。確かにそうだ。日本には「けものみち」という言葉がある。これは、「鹿・猪などの通行で自然につけられた道(広辞苑より)」という意味。そう自然にできた道。人生もそうだよね。決められたレールでなく、自分でけものみちを創るぞ!っていう精神がいいなと思う。
公開:2005/05/27 TEXT・みど(c) 2003 RGS680,all rights reserved.