第98回「I am a father」浜田省吾
ここのところ、わりと地味に暮らしています。人ってバイオリズムがあって、エンジョイしながら頑張れる時と、そうでない時がある。今は、ゆっくりしたいから。素直に身体の言うことを聞こうと思ったりしてる。
●浜田省吾(はまだしょうご)って?
(→公式サイト)
浜田省吾:1952年12月29日生 広島県竹原市生まれ
1976年4月21日、アルバム「生まれたところを遠く離れて」、シングル「路地裏の少年」でデビュー。1983年8月13日に福岡・海の中道海浜公園にて初のワンマン野外コンサート「A PLACE IN THE SUN」を開催し25000人を、1988年8月20日の静岡浜名湖・渚園での「A PLACE IN THE SUN」では当時驚異的ともいえる52000人を動員。1986年に発売された2枚組のアルバム「J.BOY」が初のアルバムチャート第1位を、1992年2月発売のシングル「悲しみは雪のように」はフジテレビ系のドラマ「愛という名のもとに」の主題歌としても起用され初のシングルチャート1位を獲得し160万枚のセールスを記録。1995年、レーベル"CLEAR WATER"設立。2004年にはアレンジャーの水谷公夫・作家の春嵐・浜田の3人で“Fairlife”という音楽制作チームを発足し12月にはそのプロジェクトでの1stアルバムにあたる「HAVE A NICE LIFE」をリリース。2005年7月には25作目のソロアルバム「MY FIRST LOVE」をリリース。9月から全国アリーナツアーを敢行。2006年4月にはソロデビュー30周年を迎える。
■見えにくい父親像
父の日は、母の日より地味だというCMが流れていた2005年。父の日に近い、6月8日に発売されたこの曲は、父親の存在を強く感じさせる内容になっている。日本でも昔は、「地震、雷、火事、おやじ」と言われたくらい父親は厳格で怖い存在だった。それが最近は、なんだかちょっと存在が…。でも、昔と変わらず彼らは、家族を守り、日々頑張っているのだ。一緒にいない時間が多いから仲々見られない父親の姿を具体的に歌ってくれている。
額が床に付くくらい 頭を下げ毎日働いてる
家族の明日を案じて 子供達に未来を託して
「I am a father」のメイキング映像を見ることができる。主演は時任三郎。ドラマ仕立てで、実際にありそうな風景だ。お時間のある方はどうぞ!
■みんな必死なんだ
浜省から同年代へのメッセージ。と捉えてもいいし、子供たちへのメッセージと捉えてもいい。とにかく、ドラマではなくて、実際にそこに生活があって、みんなそれぞれの立ち位置で、それぞれに必死なんだ、ってことを感じさせてくれる。
傷ついている暇なんか無い 前だけ見て進む
スーパーマンじゃない ヒーローでもない
理想の父親は?という質問が毎年されて、著名人の名が上がる。今年は1位が所ジョージ、2位に中村雅俊、3位に星野仙一(アサヒビール調べ)。彼らだって、スーパーマンじゃないし、ヒーローでもない。ひとりの男として、ひとりの父親として彼らなりの生活をしている。それが、格好よく見えている、そういうことなのかなって感じた。
公開:2005/06/23 TEXT・みど(c) 2003 RGS680,all rights reserved.