RGS680-ロイヤルガーデンサラダ-トップへ

第30回:TVチャンピオン

TVチャンピオン

今回のテーマは「TVチャンピオン」
テレビ東京系 木曜7:30〜9:00
公式サイト→http://www.tv-tokyo.co.jp/tvchamp/

(みど):毎回、楽しみにしているわけじゃないけど、テーマによっては絶対チェックしたいと思う番組「TVチャンピオン」。今回は、2月26日に放送された「ケータイ王選手権」を二人がチェック。19日放送の「燃えろ!万物創造バトルプロモデラー選手権」をあしが、3月4日放送の「発泡スチロール王選手権」をみどが見て、と最近の放送を改めてチェックしながら、過去に見た番組を思い出しつつこの番組の役割を放談!

放談日:2004年3月5日(金)PM10時〜

カルト系と技能系、ふたつの顔をもつ番組

(みど):
今日、やっと「文藝春秋」を入手し、芥川賞受賞作品、金原ひとみの「蛇にピアス」を読みました。いろんな意味で想像以上でびっくりしました。
(あし):
私は長嶋監督入院のニュースにびっくりしました。
(みど):
ちなみに綿矢りさの「蹴りたい背中」はまだ読んでません。あしさんは読んだんでしたっけ?
(あし):
綿矢りさはずっと前に(自慢?)両方読んだよ。「インストール」より「蹴りたい背中」の方がだんぜん面白い。私には。金原ひとみ作品は読んでないっす。
(みど):
さて、本日は、「TVチャンピオン」について放談しまっす! この番組かなり長くやっていますが、どのくらいなんでしょう?
(あし):
知らないよ〜。調べてみましたか?
(みど):
公式サイトのバックナンバーは、1999年9月29日からなんだけど、私が東京に来る前からやっているはずだから、そんなに短いはずないんだよね。
(あし):
ホームページが普及する前からやってたんでしょうね。
(みど):
(ネットで調べた結果)分かりました〜。1992年4月16日木曜20時に放送開始だそうです。今年の4月で12年ですね。干支をひと回りってことです。長寿番組ですね。
(あし):
この番組が始まったとき、「カルトQ」(フジテレビ)を展開させたような番組だなと思った。(これまたネットで調べた結果)「カルトQ」は1991〜93年の放送らしいです。ということはダブってやってた期間があったのか。
(あし):
一般の人にはチンプンカンプンなクイズなりなんなりを、その道に長けた人が答えるという図式が「カルトQ」と「TVチャンピオン」は同じだと思った。見てる人には問題も答えも全くチンプンカンプンなのに、見てて面白いという感覚が、当時新しかった。
(みど):
「TVチャンピオン」の源流は、「日曜ビッグスペシャル」内で数回放送された大食い選手権のようですね。だから初回の放送も大食いだったそうです。「TVチャンピオン」は、カルト的な知識だけでなく、人の能力や才能を武器にするパターンもありますよね。大食いは知識じゃないし。ドールハウスとか、ラッピングとかの芸術系もあるしね。

司会は田中義剛と松本明子

(みど):
つまり、今、話して思ったんだけど、「TVチャンピオン」の対戦は、2種あるってことね。カルトQ系と芸術能力系。だから、審査の方法も○×方式のものもあれば、一般の人の投票で決まることもあるんだね。
(あし):
ああ、そうですね。「TVチャンピオン」はクイズだけじゃないから、確かにそこは「カルトQ」とは違うな。
(みど):
昨日の放送の「発泡スチロール王選手権」による作品は、投票式だった。
(あし):
結構そういうのが多いよね。一般の人の投票とかで決まるパターン。結局知識とか技術だけでは順位が付けられないともいえるのかも。見てる人が、あいつは負けたけど私は彼の作品が好きだった、とか思ったりして見てるわけだろうから、そういう含みがある方が番組として面白いのかも。単純なクイズ番組だと、圧倒的に強い人ってなんか嫌な人に見えてしまうところもあるし。
(みど):
そうだね、好き嫌いと、○×とは違うもんね。感性が関わるものと白黒はっきりつけるものとをバランスよくやっているのかなぁ?

芸能人でない人が急に有名人になったりする

(あし):
で、まあ10年以上続く長寿番組ということですよね、「TVチャンピオン」。テレビ東京って、意外と長く続いている番組多いよね。「開運! なんでも鑑定団」とか「出没!アド街ック天国」とか。
(みど):
そうだね、テレ東って長寿番組多いかも。番組のつくりも派手じゃないし、一般人の登場もおおかったりして。たぶん、こういう番組って1回くらいは見たことある人多いんじゃないかなぁ。なんとなく興味のあるものの時だけはみるとか。私も毎回見たりはしないけど、興味があると見ようかなって思うもの。
(あし):
テレビ東京のバラエティは他の民放ほどうるさい編集をしてないので、好感が持てる。
(みど):
同感。シンプルイズベストですな。
(みど):
で、この長寿番組は、いきなり一般人が有名人になれてしまうのもひとつのポイントかと思うのですが、いかがですか? 普通のパン職人が「TVチャンピオン」に出演して有名パン職人になったり。優勝しなくてもステイタスになるよね。
(あし):
でも、いわゆる一般人ってのとは違うよね。職人系のときは、その道に関してのプロが出てるわけだし、この間の携帯電話の場合だと、携帯電話雑誌の編集者やライター、業界関係者ばかりだったわけだから。だから「一般人」というのは、「芸能人でない」という程度の意味だよね。
(みど):
あっ、そうそう。「芸能人でない」ということですね。
(あし):
まあ、この番組がきっかけで有名になった人は多いですよね。日本で一人のラーメンライターの人も、この番組がきっかけでラーメン専門ライターになれたらしいし。そういう意味ではアメリカンドリーム的なものはあるかも。
(みど):
そうなんだ。そういう人を輩出しているわけですね。恐るべし! でも、出演者を探すのも大変そうですね。All About Japanの「洋菓子」のガイドの人が、出演者募集の告知をしていたりして。
(あし):
長くやってるから、テーマを決めること自体大変かも。
(みど):
とりあえず、その道のプロの人に声をかけて、探してもらったりすると、自ずと、出演者はその業界の中の人になってしまうのかもしれないですね。
(あし):
問題をつくるのも専門家が必要でしょう。それに、問題作るサイドに回った専門家は出場できないからね。
(みど):
確かに、問題を作ると出れないよな。

ケータイてさぐり

(あし):
たとえばケータイ王の、「携帯電話の機種を手触りで当てる」とかいう問題の場合、これだったら答えられるはずという的確な問題をださなくてはいけないからね。
(みど):
そっか、必ずわかる特徴のあるものを選ばないといけないってことね。
公開:2004/03/10;構成:みど イラスト:あし
(c) 2004 RGS680,all rights reserved.