世界の日本人ジョーク集(早坂隆)
今大ヒットしているという「世界の日本人ジョーク集」を読んでみた。
世界各地から収集した日本人の出てくるジョークの数々を紹介しながら、異国から見た真の日本人像を描き出そうという本。世界各地で作者が体験した話を元にしたジョークの解説部分が面白くためになる。
日本人は外国にどう見られているのかをすごく気にすると言われるが、そんな国民性がこの本のヒットにつながっているのかもしれない。そんなに日本を馬鹿にしたり誤解したようなジョークは少ないから、日本を馬鹿にされて喜ぶ自虐的な人にはちょっともの足りないかもね。
ジョークはそもそもオチが日本人になっているものが思ったより少ない。オチはロシアがダントツなのね。
まあ、ジョークを楽しむというより、ジョークと解説とで世界から見た日本をディスカバリーするのがこの本、中高生に読ませると、視野が広がってよさそうだな。
この本で一番笑えた箇所は、ジョーク部分ではなく、ルーマニアのアニメ事情のはなし。ルーマニアでも「ドラゴンボール」、「キャプテン翼」、「ちびまる子ちゃん」など日本のアニメが人気なのだが、人材不足か経費削減か一人で全部の役の吹き替えをやっているらしいのだ。「ドラゴンボール」なら主人公・悟空も女性キャラのブルマも声色を変えただけの男の人の声で演じられているらしく、とても違和感があったんだって。ルーマニアの人、ぜひYouTubeにこっそりアップを。
ルーマニアにはアニメマニアはいても声優マニアはいないのかな。
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