ピュアなあなたに:新聞・テレビはどこまで病んでいるか—「靖国」「教科書」「小泉改革」報道他(稲垣武)
世の中なにが起こるか分からないな。最近「安倍なつみとの姉妹ユニットとか、AKB48への電撃加入とかなんでもいいので(いいのか?)歌手としてもう一度羽ばたいて欲しい。」と書いた安倍麻美がなんとギャルルに電撃加入とは。
本物の元コギャルの登場とあっては、そのへんのいんちきパラパラユニットなんか裸足で逃げ出すだろうね。あべべなだけに。
ところで、たぶん2ちゃんねるの存在がメジャーになりかけたころだったと思うが、「マスコミはウソばかりで信用できない」「信じられるのはネット」という空気が若者を中心に感じられたことがあった。ネットに書いてあることをうのみにする方がよっぽど危ういのになぁとも思ったが、マスメディアが報じる内容も疑ってかかる必要があるのも確かだ。
この本「新聞・テレビはどこまで病んでいるか—「靖国」「教科書」「小泉改革」報道他」は、元朝日新聞記者による、マスコミが行っている情報操作・偏向報道についての検証・解説本である。
マスコミ批判本なのだろうが、ショッキングな告発や過激なアジテーションがあるわけじゃない。ただ、メディアの報じる内容にはバイアス(偏り)がかかってることが多いから気をつけなさいよ子猫ちゃん、と教えてくれているだけである。
「ギャルルに誰が加入しようがどうでもいいから、もっと他に報道すべきことがあるだろう…」とかいう意味での「病んでいる」ではないので念のため。
世論調査は設問の内容や並べ方で誘導できるという指摘の箇所にはなるほどと思ったとともに、これってビジネスにも応用できそうだなとも感じた。
実はわたし、高校生のころまで「川口浩探検隊シリーズ」をまるごと信じていたようなピュアな人間だった。そのころの自分に読ませたいな、この本。今でも「高橋名人逮捕説」を信じているようなピュアなわたしの妻にもね。
- Amazon.co.jp: 新聞・テレビはどこまで病んでいるか—「靖国」「教科書」「小泉改革」報道他: 本: 稲垣 武
- 操作される世論、調査のウソを見抜く - ビジネススタイル - nikkei BPnet
(本書とは直接関係ないですが、世論調査の操作についての解説) - 川口浩探検隊シリーズ
- 高橋名人
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キーワード:ギャルル 稲垣武 安倍麻美 新聞・テレビはどこまで病んでいるか
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Posted by フィギュア萌え族(仮)犯行説問題ブログ版・サブカル叩き報道を追う at 2007年6月 3日 05:24
はじめまして。私は、主にマスコミが最近の社会不安の責任をオタクや若者に押し付けているのではないのかという疑問からマスコミを研究している立場にあります。
興味深い本を紹介して下さっているので、トラックバックさせていただきました。私もその本を読んでみようと思います。
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Posted by 古鳥羽護 at 2007年6月 3日
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