佐田真由美はイメージピッタリ:パパとムスメの7日間(五十嵐貴久)
高校野球は佐賀北(佐賀)が5対4で広陵(広島)を下し、初優勝を決めたね。おめでとう。今年の甲子園は面白かったなぁ。
佐賀も広島もゆかりのあるわたしとしては、見逃せない決勝戦だったのよ。TV観戦できなかったけど。
さて、そんな青春まっただ中の高校球児を見てうらやましくは思うけど、戻りたいかというとちょっと考える。高校生からまたやり直すのはツライよな。
でもちょっとの間高校生をやり直せる、しかも女子高生になれるんならなってみたいな。そんなことを考えさせてくれるのが「パパとムスメの7日間」だ。
そう、TBSで放送されていたドラマ「パパとムスメの7日間」の原作ね。わたしは五十嵐貴久の小説は結構チェックしていたのだが、この作品はノーマークのままドラマ化のときに初めて知った。
ならドラマが終わってから読んでも良かったのだが、たまには原作を読んだ後でドラマを見るという体験もいいかと思い、一話が終わった後で小説の方にも手を付けた。
原作とイメージは違うが名演技だった舘ひろしと新垣結衣
小説版はけっこう駆け足で終わってしまった。ちょっと淡泊というか、五十嵐貴久の他の作品に比べると、ひねりが足りない気がした。これに満足した五十嵐貴久初心者がいたのなら、ぜひほかの作品も読んで欲しいもんだ。 まあ、サラリーマンと女子高生が入れ替わったところで、お互いなんとかやっていけるんじゃないのというメッセージを込めて淡泊な感じだったのかもしれないけど。
ドラマ版は、原作の小説をうまくふくらませていたと思う。原作が淡泊だった分、エピソードやサイドストーリーを増やす余白がたくさん残っていたとも言える。
なお、原作とドラマ版では入れ替わった二人が元に戻るきっかけが違うので、ドラマは見たけど原作はまだの人は読んで驚くかも。
どっちにしろ元秘書室の西野さんが鍵を握ってるのだが、西野さんが佐田真由美というのは原作のイメージにピッタリのナイスキャスティングだと言っておきたい。
キーワード:パパとムスメの7日間 五十嵐貴久 佐田真由美
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