ライオンのメスは女同志で行動することが多い。縄張り争いの時には一致団結して立ち向かうが、先頭をきっている一頭は、時々振り返る。他のメスがついてきているか心配になるのだ。表向きは仲が良くても、腹の中では何を考えているか分からないってこと。
「女友達なんてアテになりません」――ライオン（恋の動物行動学より）

自分の気持ちに素直になれない杏子は、トオルを避けつづけ、気のないつもりがいつか気になる男になってしまった同居人の存在を認め始めたゆかり。そして、自分可愛さで、自分の気持ちをまったく認めようとも見ようともしないハナコ。それぞれ助言しあうが聞く耳もたずな3人。


恋の相談を女友達にするとき、何を期待しているのだろう？　相談の内容にもよるが、相手に腹をたてている時は、きっと同意だ。「そうよね」という言葉。一緒に怒ってくることが大事。上手くいきかけているときの相談は、単なるノロケ。結局、意見なんて求めてないのだ。つまり報告。