あし・みど が実際に見に行ったライブやイベントのレポートだったり、
すこしはためになるかもしれないレクチャーだったりを 漫画だったりテキストだったりで紹介するコーナーだったりして。 |
「♪でぃっせんばーれーいん 雨に消えたあいつ〜」 まさかこんな日が来るなんて。 奇跡なんて、起こってみればなるべくしてなったような気もしますが、やはりこれは奇跡です。 アイドルミラクルバイブルシリーズ発売記念イベント&握手会 (レポート文:えパ&あし イラスト:あし) ■アイドルミラクルバイブルシリーズとはこのサイトではしつこいくらいに紹介しているのだけど、アイドルミラクルバイブルシリーズとは、ソニーミュージック、コロムビアミュージックエンタテインメント、東芝EMI、三社の合同による、70年代、80年代の女性アイドルのベストCD企画です。くわしくは「アイドルミラクル対談(アイドル本人の対談ではありません、あしからず)」もごらんいただければ。 一番人気はやはり名曲揃いの伊藤智恵理らしく、発売前からHMVのサイトでは売り切れになったとか、amazonは予約してもキャンセルされることがあるので安心はできない、とか不安をあおる情報がネット上で飛び交っていました。 ふたをあけてみたら、新宿タワーレコードでは発売日に店頭に並んでいるし、amazonで予約した分は数日たったけどちゃんと届いたしで、なぜか我が家には複数枚の伊藤智恵理CDが。情報に踊らされました〜。 ■つかみはバッチリ、坂本ちゃん伊藤智恵理をはじめ、数々のアイドルの名曲がCD化されただけでもうれしいアイドルミラクルバイブルシリーズなのに、なんと発売記念イベントがあるという。これは行かねばということで、新宿Flagsのタワーレコードへ向かうあし&えパ。 11:30ごろについた集合場所の階段には、並んでるのは20名ほど。また情報に踊らされて早朝から家を出ずに良かった〜と安心。とはいえ開始時間の2時間前には並んでるんだけどね。 薄暗い階段でひたすら待ち、いよいよ開場。とはいえレコードショップの一角なので、誰でも見ようと思えば遠巻きに見れます。おまけに、居並ぶ報道陣のカメラの群れに「映ったら格好悪い」と思った我々は端っこに退散。並んだ2時間はなんだったんだ。 まあ、そんなこんなでいよいよ開演。司会は坂本ちゃん。そう、あの「電波少年」の東大一直線の坂本ちゃんです。彼、実は結構な年齢らしく、80年代アイドルをリアルタイムで応援していたという、会場に集まった面々とはいわば「お仲間」といえる存在。 ■時代を超えて場違いな存在? 辻沢杏子最初の登場は辻沢杏子。肩を出したスタイルで落ち着いた感じのニットの黒いワンピース。ほんとに綺麗で美しい。坂本ちゃんもその美しさを称賛。 今回のミラクルバイブルの自分のCD(初CD化!)を聴いて、「穴があったら入りたい」と思ったという彼女、歌うのだけは勘弁、とても恥ずかしくて歌えないとのことでした。 ■今でも親衛隊は健在 我妻佳代続いては、おニャン子クラブ会員番号48番、我妻佳代ちゃんの登場。あ、ついつい「ちゃん付け」にしてしまいました。でも、今でもちゃん付けの似合う昔と変わらないルックスです。 坂本ちゃんに、この曲にちなみ「あなたのその後のプライベートもデンジャラスでぇ」とつっこまれつつ、2曲目は「人差し指のワイパー」。こちらも振り付きで、今度はしっとりと。もろちんファンはPPPHをしてましたが。 坂本ちゃんの、「あなたのは持っていないけどお姉さんの芹沢直美のレコードは持っているわぁ」というマニアックな発言が元で、「黙っててあげる」を口ずさむ坂本ちゃんと我妻ちゃん、なんてレアなシーンも。我妻ちゃん、今は「48」というバーもやっているそうです(ファンの間では周知の事実なのですが)。 ■今時代が求めているのか? 大人気な伊藤智恵理最後に登場したのは伊藤智恵理。待ってましたと言わんばかりの今までにも増しての大声援。 坂本ちゃんとのトークでは、ファンの人からプレゼントをもらったら、ひよこ(銘菓ではなく本物の鳥の)が入っていた話など、テンポ良く楽しい話をしてくれました。歌ばかりかトークの腕も上げたようです(?) そして、2曲目のイントロと共に大きなため息にも似た歓声。12月に聴くのにふさわしい「雨に消えたあいつ」です。 1987年11月に発売されたこの曲を、16年後の12月に本人の歌唱で聴けるなんて、やはり奇跡と言えるでしょう。移り変わりの早いアイドル界、どんどん消費されていくアイドルソングの中でも、時代を超えて残る存在があるのも確かなんだな、と感動せずにはいられませんでした。 当時それほどヒットしたわけでもない伊藤智恵理ですが、その色あせない歌の力が今になって認められているというのは、ちょっと皮肉なようでもあります。でも本人にもやはり嬉しいことなんでしょうね、きっと。 ■最後はお約束、握手会アイドルイベントと言えば、締めは握手会。辻沢杏子、我妻佳代、伊藤智恵理の順番での握手です。アイドルミラクルバイブルシリーズのどのCDを買っても握手券がもらえたというのもあってか、来てたほとんどの人が握手会に参加していたようで、長蛇の列ができてました。 客層はやはり中年男性が多かったようですが、女性も結構いました。そんなにオタクっぽい人ばかりという感じでもなかったようです。 過去の楽曲のCD化のイベントに出るというのは、なかなか勇気のいることだったと思うのですが、今回イベントに参加された三人には感謝の気持ちでいっぱいです。 追記:あれだけ報道陣が来てたのに、テレビのワイドショーでは全く取り上げられなかったようです。フセイン元大統領拘束と広末涼子の結婚のせいか…。とほほ。 (2003/12/16公開 文:えパ&あし イラスト:あし)
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