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■なつかしのアイドルラブ&レビューのバックナンバーは以下より
●アイドルミラクルバイブルシリーズ発売記念 |
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余裕ができた、飯島真理は立派なアーティストクリィミーマミとほぼ同時期の1982年、アニメから生まれた人気アイドルがいた。その名はリン・ミンメイ。「超時空要塞マクロス」の主要登場人物であるアイドル歌手。声をあてたのは当時国立音大在学中だった飯島真理だ。 クリィミーマミの太田貴子同様、リン・ミンメイとしての楽曲もリリースしていた飯島真理だったが、太田貴子以上にアニメのキャラクターとして見られること、アニソン歌手として見られることに嫌悪感を抱いていたようだ。 1983年、坂本龍一プロデュースのアルバム「ROSE(ロゼ)」でデビューした彼女は、いわゆるニューミュージック(死語)のシンガーソングライター(死語?)として新たなスタートを切ったかに見えた。しかし幸か不幸か劇場版「超時空要塞マクロス」の主題歌「愛・おぼえていますか」が大ヒットし、「アニソン歌手」として一躍注目を浴びる。当時ラジオで彼女が「アニメソングのコーナーに私のレコードを置かないで」と訴えていたことは私の印象に強く残っている。 私はリン・ミンメイでなければ、アニソン歌手でもない、シンガーソングライターとして認めて欲しい、という彼女の訴えはもっともなものであっただろうが、そういうファンを拒絶する姿勢は頑なすぎた感もある。 そして、リン・ミンメイとは絶縁状態だった彼女であるが、昨年2002年に復縁したようだ。2002年11月、「MARI IIJIMA sings LYNN MINMAY」というマクロス20周年の企画アルバムをリリース、その中で彼女はリン・ミンメイの楽曲を全て新たにレコーディングし直している。また、2003年秋発売のプレイステーション2用ゲーム「COOL GIRL」で、声優としての復帰も果たしている。[→「COOL GIRL」に関するインタビュー記事] 「MARI IIJIMA sings LYNN MINMAY」については、自らアレンジし直したり、新曲を入れたりと、アーティスト・飯島真理としてのアプローチで接しているようだが、新曲は「作詞:リン・ミンメイ」としてみたりして、リン・ミンメイとの新たな関係を築けたのかもしれない。 そんな彼女たちに贈る言葉そんな、自分の本意ではないところで人気が出て、そのことに反発しながら活動してきて、でもまた最近原点に回帰したように見える太田貴子、飯島真理。そして復活する千葉美加。そんな三人に、こんな歌詞の一節を贈りたいと思う。
(Mr.Children「Any」 作詞:桜井和寿) もう若くはない。そんな三人であるが、今まで蓄積した資産や経験から出る余裕を武器に、これからも頑張ってほしいと思う。彼女たちを必要としている人が、この世にたくさんいるのだから。 まえのページ | 2/2 | (2003/9/13公開)
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