第27回：てるてる家族[2]

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てるてる→太陽とつながってるしね

（みど）：

ちょっと話が変わるんだけど、先週一週分の中にすごくいい言葉がいっぱいでてきてたよね。

（みど）：

岸谷が和人に「人のためじゃなく自分のために生きろ」みたいなことを言ったとことかよかった。まひるの「自分の最高を出そうとする」って発言も今の時代に通じているなぁと。まとめて見たせいか、一気にそういう言葉が飛び込んできて、NHKの連ドラってこんなにメッセージ性がつよかったっけ？　って思った。

（あし）：

この番組のテーマのひとつで、よく出てくる言葉が、「自分の太陽」って言葉。自分の中の太陽を探すために、冬子は宝塚に入ったのね。でも、どうやら舞台に立つことが自分の太陽ではないと冬子は気付いたみたい、ってのが今週の話ですね。

（みど）：

そうか。自分の中の太陽かぁ。身に染みるなぁ。

（あし）：

で、今後冬子はパン作りに自分の太陽を探す、と。てるてる→太陽とつながってるしね。

（みど）：

ほう、そうなんだ。太陽が照る。

（あし）：

てるてる坊主からイメージされるのは太陽だからね。サンサンサーンって言葉も冬子がよく使っていて、「おはようサンサンサーン」とか子どもの頃の挨拶だったんだけど。これも太陽=サンと掛かってるね。

（みど）：

ここらへんは、脚本家さんの腕かな？

（あし）：

杉浦太陽も出てるしね。浪利くんの役。

（みど）：

杉浦太陽って、だれだっけ。ずっと気になっているんだけど。ウォーターボーイズか？

（あし）：

ウルトラマンコスモスの人です。

（みど）：

あーーあ、そうか。

（あし）：

あまり気付かなかったけど、メッセージ性が強いかもね、てるてる家族。テーマ性が強いといえるかも。ひとつの夢に突っ走るんじゃなくて、寄り道してるところもいいよね。夏子はスケートでは春子に勝てなかったけど、歌手になったし、冬子は宝塚まで経験してパン屋を目指すわけだから。

（みど）：

やってみてわかるってことが世の中にはたくさんあるんだよ。違っていたら、また始めればいいんだしね。

（みど）：

2階の窓から、冬子が和人に、自分の好きなことは止められんみたいなことを言うところも、なんか、いいなと思った。

（あし）：

冬子は最近の朝ドラヒロインほど押しつけがましくないから、素直にメッセージを受け入れられるってのもあるかも。

実際こんな美形ぞろいの四姉妹だったら、親も鼻高々でしょう

（みど）：

なんか、秋子が地味なんだけど。彼女は普通の大学生なの？

（あし）：

秋子は小学生のころインスタントラーメン開発を手伝うんだけど、その後は普通の大学生だね。すごく頭がいいという設定。理系だと思う。秋子役の上野樹里もなかなかいい味出してると思います。四姉妹のまとめ役って感じ。ちなみに私、季節判断では秋生まれでした。関係ないけど。

（みど）：

おぉ、私は、春生まれでした。

（みど）：

秋子役って、クレアラシルのイメージガールだよ。

（あし）：

そうね。いい素材そろってます。四姉妹。石原さとみはビクター・甲子園ポスターに出てたんですね。実際こんな美形ぞろいの四姉妹だったら、親も鼻高々でしょうね。

「頑張りなさい」とハッパかけてるだけだったので、ちょっと意外だった

（あし）：

で、最後にちょっと気になったことについてちょっと触れたいんだけど。照子さんって、オリンピック選手に歌手にと娘たちを育てて、さぞやいい教育をしたんだろうと、番組が始まった当初思ったんだけど、実際は「頑張りなさい」とハッパかけてるだけだったので、ちょっと意外だった。春子のオリンピック選考へのくだりで、そういう照子さんがちょっと変わるところがあって、結局は照子さん自身が娘により成長させられたってことにつながったみたいだけど。

（みど）：

「頑張りなさい」は危険な言葉だけど、言われ続けると洗脳されそうだね。春子が「お母さんと一緒にいくんだ」って言っていたのも印象的。子供の頃から、積み重ねてプロになるものって、親子の二人三脚だよね。卓球の愛ちゃんしかり。

（あし）：

まあ照子さんの場合は、そんなに深く考えてるというより、思うまま発言し、行動してるだけって感じだけどね。周りが「しょうがないなこの人は」と思いつつも、認め、フォローしてるからバランスがとれてるんだと思う。

現在の放送では、パン職人を目指して新たなスタートを切った冬子のエピソードが中心のようです。今後は夏子の紅白出場なんかでも盛り上がっていくのでしょう。いしだあゆみの特別出演も要チェックですよね。そんなわけでラストスパートに入った「てるてる家族」、いまさらと言わずに見たことない人も見てみては？
「てるてる家族」放談の第一弾も、2003/10/07に公開していますので、そちらもよろしければご覧下さい。

次回はNHK「トップランナー」を予定しています。お楽しみに。