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第25回:仮面ライダー555(その2)

仮面ライダー555

今回のテーマは「仮面ライダー555」
仮面ライダー555
テレビ朝日系 日曜朝8:00〜8:30(終了)
公式サイト→http://www.tv-asahi.co.jp/555/

週刊テレビ放談の第一回で取り上げた「仮面ライダー555(ファイズ)」ですが、今年の1月18日をもって最終回を迎えました。そこで、テレビ放談としては初の、同じ番組での間をおいての二度目の放談を行いました。最終回の解釈は人それぞれだとも思うのですが、最終回の話題から、前回の放談時に出てきた話題についてや、555の後にやっていた「明日のナージャ」、新番組「仮面ライダー剣(ブレイド)」にまで話題は広がりました。

放談日:2004/01/31(土)

昔の仮面ライダーの勧善懲悪とは、えらく違った感じになってる平成ライダーシリーズ

(あし):
今日は疲れていたのか、ずっと昼寝してたあしです。まだぼーっとしてます。
(みど):
風邪をひいて、昼寝〜夕寝〜夜寝までしていたみどです。さっき、起きて、今うどんを食べてます。薬飲むためにね。
(あし):
風邪には気をつけましょう。私も今年は一度やられています。
(みど):
うん。風邪は万病のもと。侮ってはいけません。栄養と睡眠は充分とりましょう。
(あし):
ということで、今回はさっさと放談して早く寝ましょうという二人でお送りします。

(あし):
今回のテーマは「仮面ライダー555(ファイズ)」。二度目です。昔の仮面ライダーの勧善懲悪とは、えらく違った感じになってる平成ライダーシリーズです。平成ライダーシリーズは龍騎の途中から見ているみどさんですよね。
(みど):
ストーリーが複雑だよね。大人向けっていうのをつくづく感じる。そして、1週見逃すと分からなくなるときがある。
(あし):
昔の仮面ライダーシリーズの印象とかあります? 藤岡弘とかのころの。
(みど):
うん。けっこう好きだったから見てたよ。1話完結で、毎回、悪者(怪獣?)が出てきて、倒してハッピーっていう内容だったよね。ウルトラマンもその形だったよね。
(あし):
そうね、女子も見てたよね。学校で話題にしたりしてたよね。
(みど):
学校で話題にしてたのは、ゴレンジャーの方が多かったけど、戦い物は好きだったなぁ
(あし):
ある意味暴力で解決してるようでもあるけど、あの時代は勧善懲悪でよかったんだよね。
(みど):
そうそう、悪者は悪者で、視聴者は、いい者に感情移入をすればよいだけだった。だから、いつも自分が仮面ライダーであって、ウルトラマンであって、私の場合はモモレンジャーだった。
(あし):
私の周りでは、再放送でブームになってました。ゴレンジャー。
(みど):
あれ? 小学校の時、ゴレンジャーごっこしたよ。私。
(あし):
いや、ゴレンジャーをまじめに勧善懲悪としてみるんじゃなくて、ちょっと突っ込みつつ見るという視点で。小学校高学年か中学のころかなぁ??
(みど):
おぉ、そうでしたか。
(あし):
ゴレンジャーって「あそび」の要素が多くて、笑えるんだよね。敵も個性派キャラが多くて。そもそもゴレンジャーの原作マンガって、途中からギャグマンガになってるんだよね。
(みど):
純粋な見方しかしてないから、そこまでは記憶にないなぁ。でも昔の悪者は、いろんなキャラがいたね。ラーメンをモチーフにした怪人とか。

「夢」がこの番組のテーマの一つだった

(あし):
で、話戻って仮面ライダーですが、平成ライダーシリーズ四作目の「仮面ライダー555」が最終回を迎えました。最後の終わり方どうでした? いろんな伏線を消化し切れてないようにも思いましたが。
(みど):
終わった瞬間、いろんな「?」がでたよ。木場くんは死んじゃったのね。そして、なぜ、巧は生きているのか? よくわからなくなってました。
(あし):
555公式サイトの掲示板を見てみたけど、世間的には、木場くんは死亡。巧は生きてる派と、最後のエンディングの後、灰になったのでは? という派があるようです。巧が手のひらを太陽にすかして一瞬「あっ…」て顔をするのも(その後灰になる)伏線ぽいですが。

仮面ライダー555:巧イラスト

(みど):
そうかぁ。でも最後に、巧が「夢をみつけたよ」っていうのが、決めセリフになっているわけだから、彼には生き続けて欲しいような。あしさんは、どう思った?
(あし):
その掲示板を見るまでは、巧は人間として生き続けていくんだと思ってたよ。単純に。木場はまあ、死んだんでしょう。そもそも第一話で死んでるし。でも、巧が最後、夢を見つけたという割には「みんなが幸せになれますように」と願望のような言葉で終わってるのは、ちょっと夢として弱いのではないかと思った。
(みど):
今、思ったんだけど、「夢を見つけた」って言った瞬間は、自分が生き続けていくと思って何か言おうと思っていたんだけど、手のひらの灰を見て、自分は死ぬんだと気づき、啓太郎に夢を託したのかも。だから、啓太郎の夢を呟いた。私の解釈だけど。
(あし):
なるほど、それもひとつの捉え方としてはいいかも。「夢」がこの番組のテーマの一つだったわりには、巧は具体的な夢に行き着けなかったなというのにも、その案だと結構納得いくね。巧に具体的な夢が出てこなかったのは、見てる人一人ひとりの夢を巧に重ねて欲しいというところからだろうとも思ってるけど。
(みど):
確かに、具体的な夢を言ってしまうと、その時点で夢に対して制限がかかってしまうから。あえて、言わせなかったいうのはあるよね。そして、見ている各々が何だったんだろうと考えることで、自分の夢について考える。まぁ、最終回で納得させるだけの、ネタがなかっただけって話もあるかもしれないけど。
(あし):
なんかあんまりストーリーにからんでこなかった、一連のオルフェノクの事件を追っていたベテラン刑事は、「夢は簡単に捨ててはいかん。卵を抱くように温めてあげれば必ず夢はかなう」とか視聴者へのだめ押しのように語ってるしね。最後に「夢」というテーマに対し、ある程度は決着をつけようと作り手たちも考えたんだと思うよ。ここは、子供たちにはストレートに受け取ってもらいたいんではないかと。
(みど):
自分で見つけること、大事に温めること。伝わっているといいなぁ。
公開:2004/02/04;構成:あし イラスト:あし
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