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うっちーは、非常に重要な役どころですよね。だいたい一番活躍しているし。
:「木更津キャッツアイ」の話に戻ると、私は何の先入観もなく見たのね。最初。脚本誰とか知らずに。その時感じたのは、会話の自然さ、間のよさみたいなものだったのね。
:私は、先入観がありすぎで見ているから。っていうか、クドカン作品でなければ、みることはなかったくらい。
:で、それは脚本の力も大きいだろうけど、やっぱり役者たちがすごいなと。
:脚本は素であってそこから料理が始まるから。出演者やプロデューサーの力もすごい。
:なので、クドカンはもう十分手柄を享受してるだろうから、役者達をもっと誉めたいなと思う。特に岡田准一。彼はすごいと思うよ。もうV6じゃなくて役者でいいじゃんって感じ。
:岡田くんの印象は、かなり変わった。今までは正直、V6の人というイメージで突出した部分は感じなかったからなぁ。
:同じ岡田くんでも岡田義徳くんが、今からTBSに出ますぜ(「恋するハニカミ」、放談日にちょうど岡田義徳が鈴木蘭々とデートするという企画だった)。
:ひさびさに蘭々をみた。
:せっかくなんで、うっちーの話にしますか? 今日ね、映画の公式ブック買ったんだけど、岡田義徳くんに、「うっちー」と「アニ」とどっちの役がいい? ってきいたら、岡田くんはうっちーを選んだんだって。磯山P談。
:えええ、選ぶとかありだったの? そうなんだ。
:うっちーは、非常に重要な役どころですよね。だいたい一番活躍しているし。
:でも、それが裏になっていたりするし。本人無意識だし。
:そうそう、ゴリラーマンがキャラの元ネタみたいなんだけど。
:これ?
:そう。今30歳前後の男なら誰でも知っているという漫画です。と、公式ガイドブックに書いてあった。私も存在を知ってはいたけど、読んだ事はないや。
:ええー。私は、初めて知った。
:でも、最初、岡田義徳くんこんな役やってマイナスになんないの?? って思わなかった?
:確かに、岡田くんってまだ、認知が低いから、役のイメージが本人のイメージになりやすいじゃん。だから、賭けの部分ってあるよね。でも、終わってみれば、その役を演じた彼がいいな、と思えてると感じる。
:うん、以前にも彼をドラマで見かけた事はあったけど、それまでの印象は完全に飛んだね。まあ、ロイ通国民調査の木更津キャッツアイキャラクター投票でも人気高いし、彼本人が選んだ役という事で、よかったんではないでしょうか。
:うん。影の主役だったかもね。今テレビの映像の彼って割と素の彼じゃん。うっちーはすごく役の彼だから、新鮮だね。素顔の彼はちゃんとした人だ、って変な言い方だけど。
:なんか、すごい普通だよね。
:普通すぎるくらい普通だから、かえってびっくり!
ぶっさんの状態って普通でないので、そうあろうとするところの必死感がいい。
:で、岡田義徳くん普通だよね、ってのにかけて、木更津キャッツアイのテーマって「普通」ってのが大きかったと思うんだけど。あと半年の命って主人公が、でも普通に過ごすのが一番ってのが深いと思ったよ。私、以前TVっ子BANZAIで「僕の生きる道」を取り上げたときに、そのへんのことも含めて書いてみました。
:普通って、ある意味、この世にないものだよね。普通ですよってみんないうけど、普通って何? って思うもん。
:うん、平均って意味での普通ってそうだよね。でも自分自身の「普通」ってのはあるんじゃないかな。普段通りって意味での普通ね。
:どう考えても、ぶっさんの状態って普通でないので、そうあろうとするところの必死感がいい。
:美礼先生先生に「普通」ってボールに書いてもらってたのがよかった。
:たぶん、人の数だけ、その人なりの普通があるんだろうね。他と比べるから、おかしくなるし。自分の中で、ちゃんと自分の普通を持ってれば、普通じゃない状態もわかりやすい。
:ああいう状態で、だらだら毎日過ごしてるってのが、なんか切なくもあり、ってのがよかったね、ぶっさん。「僕の生きる道」とは対照的だったかな。
:きっと、自分だったら、すごく焦って、いろいろしようとすると思う。人それぞれぞれというのが、個性だと思うよ。どんな自分が自分らしいのかを知っている人はその自分になるのかもしれないし、あえて、抵抗するのかもしれないし。
その偶然が凄いと思う。相互作用で両方ブレイクという。
:個性と言えば、個性的なゲスト出演者もいっぱいでしたが、印象に残ってる人とかいる?
:うーんとね。一気にビデオを見たので、池袋(ウエストゲートパーク)とごっちゃになってるとことかあるかも…。まずは、あしさんの印象的な人は?
:私はやっぱり氣志團かな。あれ観て、氣志團をどう受け止めていいのかが分かった。シャレなんだって。それまで、本当のツッパリかと思ってたからね。
:そうきますか〜。
:氣志團って、(元)ユニコーンのアベBがプロデュースしてるんだよね。80年代テイストあふれる曲調で、歌謡曲を引き継ぐものたちとして、注目してるんだけど。
:この間、はやり歌で取り上げたとき、どんなすごい歌が出てくるかと思ってたら、あの外見で歌は正統派というギャップに驚いた。
:歌詞に80年代テイストがちりばめてあって、ある意味、木更津キャッツアイの世界に通じるものがあるのよね。氣志團の「スウィンギン・ニッポン」が映画の挿入歌になってるんだけど、この曲の歌詞には「ラヴレター・フロム彼方」、「ヒーローになる時それは今」とかくすぐられるフレーズがあるんだけど、クドカンが脚本に書きそうだよね、こういうセリフ。
:もともと、素質に類似がありそうですな。
:で、氣志團といえば木更津なんだけど、別に氣志團を取り上げるために木更津を舞台にしたわけじゃないのね、木更津キャッツアイ。その偶然が凄いと思う。相互作用で両方ブレイクという。
:そうだよね。最初は、船橋とかっていってたんでしょう? あしさん木更津っていったことある?
:いったことないっす。
:そごうが閉店したときだから、平成12年だと思うのだけど、知らない町に行ってみようと突然思って行ったのが木更津なのね。休みの日に電車に乗って。ついたら本当に何もなくて。観光案内所で地図をもらって、町中を歩いて。お寺みたり、海みたり、橋渡ったり。狸の話を聞いたり。あさりごはんも食べたし。
:なんかね、ある寺で、ボランティアで説明をしている人がいて、いろいろ教えてくれたの。でも、結局その知らない町へ行こう計画は、木更津だけで終わってしまったの。だから、余計に私にとっては特別な町に感じているのだ。
:ちょっとトイレ行ってました。木更津話は終わった?
:木更津話は軽く流されちゃったよ(トイレだけに)。
(2003/11/25公開)
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