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たぶん、そこらへんの味がわかるのは、私たち世代なのかもしれないね。
:私が印象に残ってるのは、増田恵子だ! あのキャラはちょっと面白かった。木更津のキャッツアイとかいって、「の」はいらんつうーに。実は、ビデオを借りるのが大変で、増田恵子が出た話の回を最後にみたのね。だから、余計に記憶にあるのだと思うのだけど。
:増田恵子にしろ、薬師丸ひろ子にしろ、よくやったよね、って感じだよね。
:薬師丸ひろ子は健闘してましたね。
:薬師丸ひろ子も80年代の符号とも言えるけど、ただの顔見せ出演のようなキャラではなく、ちゃんとその世界にはまってたもんね。ある意味、クドカン再生工場ともいえるかも。薬師丸ひろ子といい森下愛子といい。
:森下愛子は、クドカンによってあらたなるキャラを手にしたんだろうね。
:クドカンって、嶋大輔を使うにしろ、哀川翔を使うにしろ、根底にリスペクトが感じられるからいいよなぁ。
:嶋大輔、哀川翔は普通に使うと、今更感がぬぐえないと思うのね。だけど、見事に今の人感をだしているよね。今の彼らが、いる場所をちゃんと把握した上での役どころみたいな。
:嶋大輔なんか、自分をパロディしてるもんね。よくやったよね。
:たぶん、そこらへんの味がわかるのは、私たち世代なのかもしれないね。クドカン、磯山世代とも言えるけど。
:また世代につなげますか。
:今の10代や20代前半の人たちも見てるだろうけど、つっこんだ部分をどう理解しているかは、謎だよね。作り手も押し付けていないから。分かる人が分かって、分からない人もそれで面白くてっていう作りになっていると思うよ。
:そうね。木更津キャッツアイの脚本ブック(最近文庫化もされた)には、こまかーい語句解説がついてます。でももちろん、そういうのを知らなくても楽しめるようになってるよね。
:作品ってなんでもそうだけど、見えるとこだけ飾ったものはやっぱり浅いよね。
:そもそも店の名前の「野球狂の詩」とか「男の勲章」とか、分かる人にはくすっと笑えて、ってネタがちりばめられてます。
:今、渋谷でやってる「木更津ぶっさん展」も一目でわらった。ぶっさんと物産をかけてることね。
:うん、ダジャレと「言い間違い」ネタが意外と多いと思う。クドカン脚本。
:見えないところ、気づかれないかもしれないところまでこだわったり遊んだりしてる作品って、密度や幅が違う。
:一般には今ひとつ受けなかった理由はそこらへんにあるのかも、と多分、磯山Pやクドカンは思ってるんじゃないかな? 密度が濃すぎた(一般レベルからいうと)というところね。
:胃がもたれた人も多かったのでしょうね。でも、クドカンの認知があがって、そういう世界もありって思えてきたら、止められなくなった人もおおいのでは。私はその口かも。
:一般レベルより下を対象にするべきだったりするだろうからね。今の番組って。以前そういう感じのことも交換日記で話したよね。今のドラマはくどいくらいに説明するって。
:話したね。視聴者の納得力が落ちているから、説得力が必要になりすぎてるってこと。
:(クドカン人気により、視聴者に)じっくり観てもらえる、ってのは大きいだろうね。それこそビデオ借りたら途中でチャンネル変える人は少ないだろうし。
:リアルタイムより、ビデオやDVDがはやっているのは、繰り返しチェックできるからかもね。
:うん、視聴率が悪かったのも、録画してくり返し観たいから、ってのもあるよね。きっと。
まずはDVDボックスを買いましょう。
:ところで、今や佐藤隆太も塚本高史も役者として大人気だよね。と強引に他の出演者の名前をちりばめてみる。
:塚本高史が忍くんって気づいてなかったんだよね。「マンハッタンラブストーリー」の4話くらいまで
:映画「ロッカーズ」のメンバーって、木更津キャッツアイとやけにかぶってるよね。木更津キャッツアイでもバンドやってたしね。楽器のパートは同じだね。
:3人も被ってる。玉木宏はウォーターボーイズだしね。
:で、嵐の櫻井翔くんは、慶応大学生です。頭いいんだ。ジャニーズ1かもね。学歴。
:最近、頭いい子多いね、ジャニーズ。NEWSの山下くんも、春から大学生だし。
:そして、酒井若菜はすっかり三枚目役者としての地位を確立してます。「ホーム&アウェイ」にも出てましたね。
:「ホーム&アウェイ」の時の印象とは、またちょっと違うかな、と思ったりしてた。
:と、ざっと主要メンバーについて書いてみたりした。
:オジーにもふれないと。
:古田新太はクドカン作品「ぼくの魔法使い」では、影の主役でした。オジーは舞台出演の関係で6話までしか出れないということで、途中で死ぬという話になったようです。
:私の古田新太のイメージは、「眠れぬ夜を抱いて」なんです、それで、認知したから、イメージが全然違った。
:うん、シリアスな役もやるよね。これ私も観てました、ってちょろっと交換日記でも書いたよね。あ、そうだよ、「説明がくどい」という話したのがこれだよ。つながった!!
:おぉ、そうか。そうだったよ。つながったね。で、そろそろまとめにしますか。
:もう話し出すときりがないくらい、全出演者が魅力的で個性を発揮していたドラマでした。阿部サダヲもそうだし。ひとことでまとめ的なことは言えませんが、とにかく奇跡の作品です。この目で奇跡の目撃者になれてよかった。
:タイトルもかなりいけてると思います。「木更津キャッツアイ」って野球チームの名前としてもなりたってるし、キャッツアイといえば、泥棒だしね。キャッツアイも80年代かな?
:タイトルは、キャッツアイの作者(北条 司)に了承をとったらしいよ。
:ってことで、まだ映画を観ていないのですが、ほとぼりが冷めたらぜひ、でかけようと思ってます!
:はい、まずはDVDボックスを買いましょう。>読者のみなさま。で、このリンクからamazonで買ってもらって、RGS680の懐が潤う、と。
:ですね。はは! おねがいしますです。(ぺこり)
:映画はね、そのうちTBSでやるだろう、とか思ってるかもしれないけど、映画館のおっきいスクリーンで観た方が楽しいよ。
:うん、細かいとこをチェックしながら観たいと思います。
次回はテレビ朝日系「隠れ家ごはん!」を予定しています。お楽しみに。
(2003/11/25公開)
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