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特別企画千葉美加復活記念 原点回帰のアイドルたち


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寝耳に水な千葉美加復活のニュース

「千葉美加が芸能界復帰するらしい。」

あまりに寝耳に水なそのセリフは天の声だったのか、それとも妻の言葉だったのか。

「テレビ東京の特撮番組に出るらしい、詳しくはホームページまで。」

もしかしたら千葉麗子の聞き間違い? 彼女なら最近「ロンロバ」にも出てたし、特撮ヒロイン出身者だし。とにかくホームページを見てみる。特撮だけどアニメのコーナーにあったその番組は「超星神グランセイザー」。そのビジュアルを見て、全てが理解できた気がした。「サイバーコップそっくりじゃん。」

千葉美加とグランセイザー

千葉美加は1986年のホリプロ・タレント・スカウト・キャラバンのヴォーカリスト賞として芸能界入り。1988年「電脳警察サイバーコップ」に上杉智子役で出演。同番組のエンディングテーマ「シューティング・スター」でプレデビュー。1989年5月21日「BRAND-NEW TOMORROW」[→レビュー]でCBSソニー(現ソニーレコード)より待望のデビュー。ミュージシャンでありアイドルという独自のポジションからミュードルと形容される(ミューにはミュータントの意味もあり)。ボーカリストとしての評価は高かったのだが、時代の流れに乗れずヒットに恵まれる事はなかった。
その後所属事務所ホリプロの戦略もあり、台湾でのデビューなどアジアで活躍。もっとも、どの程度の人気だったのかなどはよく分からない。1999年に引退したと言われていた。

そんな千葉美加であるが、10月4日(土)朝9:00スタートの「超星神グランセイザー」の出演者として載っているではないか。謎の科学者・佐伯カリン役。小さいが現在のものと思われる写真も載っている。
「電脳警察サイバーコップ」のシリーズ監修と監督をつとめた村石宏實が監督なので、そのつながりでの出演なのだろう。
造形、デザインのスタッフも「サイバーコップ」に関わった人たちらしいというのは、グランセイザーたちのデザインを見れば納得のいくところ。

たぶん歌手指向の強かった千葉美加本人は、そんなに望んでの出演というわけでもなかったであろう「電脳警察サイバーコップ」。しかし、そこでの頑張りが今回の復帰に繋がったと考えると、感慨深い。
本人には不本意かもしれないが、芸能人としての千葉美加の原点はやはり「電脳警察サイバーコップ」での上杉役だと言える。そんな意味では原点に立ち返ったとも考えられる今回の「グランセイザー」出演。楽しんで演じて今後のステップにしてもらいたいと思う。

なお、特撮つながりの復活劇(?)としては、「電脳警察サイバーコップ」でビーストマスター・ルナを演じた武田雅子が、「七星闘神ガイファード」(1996年4月〜1996年9月)で、悪の華・紫苑 恵役で好演した、という前例もあるようだ。

そんなわけで、今回はあと二人、原点回帰したアイドル(アーティスト)について語ってみたい。

クリィミーマミと折り合いをつけた? 太田貴子

まずは太田貴子。
アニメ「魔法の天使クリィミーマミ」の主人公・森沢優とクリィーミーマミ(優が魔法で変身)の二役で声優としてデビューした彼女。劇中のクリィミーマミがアイドルという設定もあって、クリィミーマミの持ち歌を太田貴子名義で歌うという異色の形でレコードデビューしている。

太田貴子とクリィミーマミ

はっきり言って太田貴子を知っているほとんどの世間の人の認識は、クリィミーマミの人ね、というくらいだろう。実際彼女が表舞台で活躍したのはクリィミーマミが放送された1983年から1984年くらいまでだろう。

しかし彼女は、世間が持つ太田貴子=クリィミーマミというイメージを払拭すべく、アーティストとして努力を続けていた。クリィミーマミの楽曲には名曲が多く、番組自体の人気も高かったため、世間が彼女をマミとして見るのはしかたがなかったのかもしれない。しかしそれが彼女を苦しめる事になったことも事実だろう。
ある意味、彼女のアーティスト活動はクリィミーマミファンを切り捨てていく事だったようにも感じる。ロック色の強い曲を歌い、小さなライブハウスでライブをする。そんな地道な活動は、アイドルとしてちやほやされた時期も経験している彼女としては、複雑な心境でのものだったかもしれない。そして志半ば1994年にはひっそりと引退宣言をしている。

しかし、そんな彼女は1998年7月のぴえろ20周年記念ファン感謝祭にゲスト出演して、芸能界復帰宣言をしたというのだ。ぴえろとは、クリィミーマミを作ったアニメ制作会社。その後、クリィミーマミのLDボックス用に新曲を歌ったり、パソコン用のクリィミーマミの占いソフトに声優として参加するなど、マミとしての活動に精力的に取り組んでいたようだ。きっと年齢を重ね、マミとしての自分が期待されているのなら、マミを演じることもいいかな、と思えるようになったのではないかと推測する。

現在三人目の子供の出産のため活動休止中の彼女。2003年8月に行われたぴえろの25周年記念イベント「ぴえろアニメワールド2003」にはビデオメッセージで出演している。
出産を終えたら活動再開すると言っているようで、クリィミーマミともうまく折り合いをつけたであろう彼女の今後の活動に期待したい。

[→太田貴子公式ホームページ「なちゅらる in The Box」]

(2003/9/13公開(あし)
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